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テスラは自室には戻らず、大部屋のテーブルに顔を伏せていた。
テス(今日の喧嘩は圧倒的に僕が悪いよなぁ…)
テスラはううーんと唸りながら、どう謝ろうか考えていた。
テス(いつもなら……素直に謝れるのに…)
テスラは最近小さなミスを連発していた。
それが負けに繋がることもよくあった。
それが今日もあったのだ。
ドアミス。下手をすれば負けてしまうミス。
それをメグメグがカバーしてくれたことによって勝てた。
嬉しかったし、感謝もした。
だけれど……悔しかった。
言いようのない怒りがいつの間にかテスラの気持ちを支配していた。
テス(メグメグは何も悪くない……)
テスラは顔を上げて頭を抱えた。
テス『本当にどうしよう……』
気持ちが落ち着いていないのか、謝る気持ちになれなかった。
悪いと思っているのに謝りたくない。
そんな矛盾した考えが頭の中をぐるぐる巡る。
アタ『どうしたんだよ、テスラ』
そんなテスラに声をかけたのはアタリだった。
アタ『そんな元気無さそうにしてるテスラ初めて見たぜw』
アタリはテスラの前の席に座り、話を聞く態勢になった。
テスラはアタリの顔は見ずにポツリ、ポツリと今日起きた出来事を話し始めた。
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作者名:小鳥原咲也 | 作成日時:2019年5月13日 15時