1話 ページ2
「焦凍君が最近冷たいですじいちゃん。」
「知らんわい。」
じいちゃんも冷たかった。
というか畳で正座するの痛いんで足崩すわ。
あ、私の名前は吉田A。
個性は【表現】とかいうよく分かんないアレ。
でも個人的に私は【徒然草】の名称のほうがしっくりくる。何故なら私は異能力者だったから。
だった、という過去形なのはそれが前世での話だから。嘘だと思うだろ？ほんとなんだなこれが。
有り得ないなんてことは有り得ない。好奇心というのはいつだって疑うことから始まるのだから。何言ってんのか分かんねえけど。
「焦凍君なんで冷たいんだろう……やっぱりアレだったりするん？そういうお年頃だったり？思春期？」
「男心が分かって無いのう」
私が項垂れると、じいちゃんはそう答える。
でもじいちゃんの男心はもう男心じゃないよね。爺心だろ？
じいちゃんはどうやら前世の記憶は無いらしい。姿も性格もまんま一緒なのに、何か寂しいな。
「昔はあんなにAちゃんAちゃん言ってくれたのにぃ……純粋な頃の焦凍君を返してくれよぉぉ！！」
畳の上でごろごろと身体を高速移動させながら叫んでいると、家族全員から「五月蝿い」とのお声が。
吉田家は皆私に手厳しいの。何でだろう。
「そんな暇あったら勉強の一つでもしなさいな。あんた雄英目指すんでしょ？」
母さんに言われて渋々起き上がる。
ワンチャン実技の方で受からないかな、無理だねオッケー。
「(焦凍君が雄英の推薦さえ貰わなければ私は雄英志望にならずに済んだ件について)」
いや多分推薦貰ってなくても彼は普通に一般の方を受けていたな。抗えない運命だったよ。
「馬鹿なんだから勉強しなよ。」
「お前いくら見た目が整ってるからって毒舌ショタとか一部の人にしかウケないからな。」
「何言ってんだよ気持ち悪い。」
最愛の弟にすらこの対応とかほんと意味分かんないな吉田家。
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はりねずみ - 面白いです！更新停止中と見て少し悲しくなりました…次の更新待ってます！ (2018年2月10日 18時) (
レス) id: 506548374d (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - 面白いですね。続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2018年1月12日 17時) (レス) id: 706b9ecf12 (このIDを非表示/違反報告)
早苗月 - 87票は私が頂いた！続きが気になるわい！更新頑張ってください！ (2017年12月21日 14時) (レス) id: dddf3cdd15 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - おもしろかったです♪更新頑張ってくださいねq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2017年12月16日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎中也(プロフ) - 応援歌頑張ってください(^∇^) (2017年12月14日 19時) (レス) id: a777d25c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名の作者 x他2人 | 作成日時：2017年12月11日 22時
