69 テクニック ページ19
某電話お絵描きゲームで
コラボすることになった。
「まりおさんとせらさん
こういう無茶ぶり慣れてるでしょ？」
「まぁね〜」
「これの繰り返しだからね、要は。」
まりおさんとせらさんが返してきてくれた。
「そういうコハクも慣れてるでしょうに。」
フジくんが補足を入れた。
「そりゃ無茶ぶりに対応するのが
アシスタントの役目だからね。」
「流石だね。」
まりおさんが褒めてくれた。
「もう十数年アシスタントやってますから。
何度後輩の後ろ姿を見たことやら。」
「わぁお。生々しい。やっぱり多いよね〜。」
せらさんがうんうんと頷いているようだ。
「最初は雑用だからね。
先生の身の回りの家事から始まって
ご飯の調達とか書類の整理とか。
こんなことやりに来た訳じゃない！って
出ていっちゃう子。やっぱり多いわよ。」
「なるほど、師匠と弟子みたいな関係なのね。」
とわぽんが ほ〜っと納得している。
「そうだね〜。
そうなると無茶ぶりも多くなるし…
ギリギリでいつも生きてるから。」
「それがコハクのリアルフェイスってこと？」
ゆげぽが気づいてくれたようだ。
「そう。これが私のリアルフェイス。」
「年齢がバレるぞぉ…笑」
フルコンさんが笑っている。
「もうそんなに若くないよ〜。ね〜フジくん。」
「ね〜。そうなんですよ。
もうそんなに若くないんですよ僕たち。」
このメンバー内で唯一の同級生フジくんと
ね〜と合わせた。
「君たちが若くないなら
僕たちどうなっちゃうんですか。」
とわぽんが突っ込みを入れた。
「…え？」
「こっわい間ですこと！」
フジくんがツッコんでくれた。
「お〜ぉ…テクニシャンがおる。」
ゆげぽが感心した声を出した。
「やられた。コレ、わざと空白を作ることによって
注目を集めるとか言う高度な技術ですよ。」
とわぽんが詳しく解説する。
「思わずピタッと筆止まったもんね。」
せらさんがそう言うと皆が頷いていた。
「やだ〜！解説しないで〜？」
その後もやんややんやと騒ぎながらお絵描きを続けた。
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作者名：みこと | 作者ホームページ：http://なし)ー
作成日時：2022年1月20日 23時
