Whitelight Ⅱ【実/況/者】 (ページ11)

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61 ベルガモットの香りページ11

30分ほど経ってから
彼の様子を見に行くと
寝顔を見ることが出来た。

よく寝れているようだ。

それだけで私は胸を撫で下ろした。

そのあともう一度自分の部屋へ戻って作業を始めた。

2時間後。もう一度様子を見に行った際に
やっと彼が体を起こした。

「すげぇ…よく寝た。」

「それは良かった。顔色も戻ってきたね。」

温かい緑茶を用意して少しだけ話した後に
目的のゲーム機とあるものを渡して
キヨくんは帰っていった。

その1週間後。

実況を撮る前に何の偶然か睡眠についての話題になった。

「あ。そうそう。コハク」

「ん？」

「滅茶苦茶ぐっすり寝れるようになったわ。ありがと。」

「お～良かった～笑」

「…何々？どうしたの？」

レトルトが話を進めてくれる。

「うん。実はね…」

キヨくんが話題を出してきたので
皆に話してもいいということだろうと私が説明をした。

「へぇ～スゴいじゃん。その…ベルガモットってやつ。」

キヨくんにゲーム機と一緒に手渡したのは
加湿器に入れるタイプのアロマ。

香りはベルガモットという
柑橘系とフローラル系の香りがするもの。
リラックス効果があるというので
最近導入したものでスゴくいい香りがするのだ。

良く寝れた理由。それは…もしかして。
そう思って彼に予備を渡したのだ。

実況者なら加湿器はマストアイテムとも言える。

そしてキャンドルのように
火事になるのではないかという不安もないので
いいのではと思い渡した。

「加湿器に入れるタイプのやつだから
場所も取らないし。ありがと。」

「いいってことよ～笑」

お役に立てて良かった。そう思いながら
他の皆の睡眠トークを聞いた。