gt,tp4_嘔吐_#03 ページ44
嘔吐表現注意
ガッチマンさんが何やら要注意な性癖をお持ちです。
(ちなみに"エメトフォリア"って言うらしいですよ。
豆知識〜♪)
――――――
別室に入った彼女を見て
なんか流れでそのまま一緒に入ってきちゃった。
「ガッチさんなんで来たの。」
「ん〜？」
「ん〜？じゃなくて。これから私、吐くんですが。」
知ってるよ。ここ、吐くためだけの部屋だもんね。
ちゃっかり窓やら換気扇やら開けてるもんね。
「うん、そうだよね。」
「はぁ？ガッチさん変だよ。」
「ねぇねぇ。やっていい？」
「…変な性癖押し付けないでくれる？」
「マコのだからいいの。」
「も〜いいや、好きにして。吐ければいい。」
お許しが出た。
「やった〜んじゃ、ここ座って。」
左で片膝を立てて胡座をかいた。
素直に座る彼女が可愛くて仕方がない。
「いくよ？」
「ん、いいよ。」
んぁっと口を開けた彼女の中に指を入れ舌を押した。
眼の前に置かれた入れ物に一直線へ落ちていく。
顔も歪まず、苦しそうな声も出さない
ごく普通に息をするように吐いている彼女の方が
正直俺よりも変だと思うけど…
お互いにそう思っているのだろう。
背中に手を当て下から上へと移動させた。
「つぅっ…」
聞いたことがない声…擦る手が止められなかった。
「ふぅっ…あっ…」
「マコ大丈夫だから、ラクになろう。ね？」
次に下から上へと移動させたときに
大元なんだろうなぁというものがドバドバ出てきた。
酸味のある臭いが鼻を突いてくる。
「優しくされるのに弱いんだ？」
「ほんっと…簡単にライン超えするよね。」
「んふふ…でもさ、マコ熱あるよね？
利き手は残したみたいだけど腕一本でやるつもりだったの？」
彼女の体はビックリするぐらい熱い。
「熱はそりゃあるでしょ。防衛反応だから。
あと、指使わずに吐く方法ぐらい身につけてるよ。」
部屋にノックが響いた。
「は〜い。」
「えっ、なんでガッチさんいんの。」
顔を覗かせたのはレトさんだった。
「スルッと入ってきて結構吐かされた。」
「うわ、最低。」
「だってマコ優しくされるのによわよわなんだもん。」
「そうでしょうね。」
クソほどキツイ訓練で吐こうが
背中を擦る人なんて優しい空間がある訳がないこの地獄。
そもそもここにはそんな概念がなかった。
一般から外れて来た俺は
訓練生の頃に最初にここに来たのだと自覚したエピでもある。
彼女は自室へと向かった。
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作者名：みこと | 作者ホームページ：http://なし)ー
作成日時：2023年10月14日 22時
