How to cure【実/況/者】 (ページ33)

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fj,ky(+gt)_頭痛_#01 ページ33

シェアハウス設定
未婚設定(腐アリ rtky,usfj)
嘔吐表記アリ

――――――

「そういえばさ。」

夕方を過ぎ夜になる所謂ゴールデンタイムの頃
リビングでキヨとバラエティー番組を見ていたときに
話しかけられた。

「ん？」

「マコのこと今日見た？」

「見てないね。」

「一回も見てなくない？」

一回も顔を合わせない1日なんて無いのだ。

2階の個人部屋のドアの音がした。
このシェアハウスは全員で6人。
でも今は俺とキヨとマコしかいないから…

「噂をすれば…。えっ、ちょっと待って。」

「顔色悪。そういうことだったの？」

「片頭痛。気にしないで。」

彼女の手にはビニール袋があった。
何かを言う前に彼女が発した。

「大丈夫。処理しに来ただけだから。」

近づかないで。が全面に出てきている。

「…分かった。でもなんかあったら絶対呼んで。」

キヨが先に口に出したけれど
それは尊重するしかない。と、
キヨと俺の中で固まった結果だった。

「うん、ありがとね。」

数分後

「…キヨ…っ…フジ…っ…」

ﾀﾋんだような声が聞こえ声のするお風呂方面へ向かった。

「吐いちゃえ吐いちゃえ。楽になるから。」

洗面所のゴミ箱様々だった。

「口…濯いだだけ…な…のに…っ…」

「そっかそっかぁ。」

周りを見ると彼女が歯磨きの際に使っているコップに
水が入っているだけで周りが汚れたりしている様子もない。
すっごい気を使ったんだろうなぁ。

そんな事を考えながら背中を擦る。

「偉いな、ちゃんと呼んだもんな。もう大丈夫だからな。」

「そうだね、ちゃんと届いたよ。マコの声。」

この状況。結構躊躇すると思うんだ…
助けてって言って助けてもらう感じ。
ちゃんと求められる人ってすごいよね。

長めの一曲分ぐらいは吐いたんじゃないだろうか。
今度はしっかり口を濯ぐだけに出来た。

だが彼女の体力はドン底である。

「運ぼうか？」

キヨが彼女に提案する。

「私、まぁまぁ重たいよ…？」

「ガッチさんが運べるなら大丈夫。」
　
このシェアハウス。実は全員恋人がいる。
ガッチさんとマコ、レトさんとキヨ、うっしーと俺。

「じゃあ、お願い。」

キヨが軽々と2階まで運んだ。
先に俺が歩いて部屋のドアを開けた。
彼女の部屋は今まで入ったことがなかった。
同じ部屋の広さなのになんだかとてもスッキリしている。