崩れ落ちる縁の下 ページ6
本部に着いた瞬間から慌ただしいく人が往来する。負傷者を本部内の治療室に運ぶ救護兵。海賊達を裁くために海賊達を司法の島行きの船に乗せる海兵。所属部隊問わずに作業する海兵のなか資料室に所属する部下達も出てきて記録の作業に追われている。
「私はセンゴクさんに報告書を出しに行くわ！何かあったら電伝虫で呼んでちょうだい！報告書の記入漏れがないように全てを記録しなさい！」
部下「了解！アグネス事務総長様！」
部下達はピースサインを向ける。大丈夫だというサイン。部下達の気持ちを汲み取れば任せろという意味。アグネスは自らの部下達が自慢だ。こんなに頼もしい部下達は本部内でもいないだろう。彼らがいるためにアグネスは落ち着いて場を委ねられるのだ。
海軍本部の縁の下の力持ちである彼女にとって部下達は彼女の縁の下の力持ちである。支えられているからこそ海軍本部を支えられるのだ。
いつもと違い手荒に扉を開け元帥室に入るアグネスを待っていたセンゴクは彼女から現段階での報告書を受け取り報告を聞く。今回は負傷者も多かったが海賊達を一網打尽にする事に成功し良い方だと思う。
「以上です！センゴクさ…ん…。」
報告し終えたドサッと瞬間に崩れ落ちるアグネス。もう毎回の事とセンゴクは動じない。床に倒れたアグネスをソファに寝かせた。
セ「今回もご苦労だった。」
センゴクの手にある分厚い辞書のようになった報告書の束はアグネスが船内でまとめた現状報告書。仕事人間のアグネスは区切りがつきセンゴクに報告し終えると疲れから眠り落ちてしまう。この報告書を見る限り1日は起きないだろう。彼女の能力に甘え今回の作戦も能力を酷使させすぎてしまった。センゴクは罪悪感があったが彼女の能力を最大限利用する。
それは彼女の夢である平和な世界を取り戻すため。海軍本部元帥としても彼女の保護者代わりとしても彼女の夢や海軍の役割を果たすために必要な能力だ。使わないという選択肢はあるはずがない。酷な役割を任せている自覚はあるがアグネスは役割を受け入れ自らの夢のためにも利用されているのがわかっているだろう。昔から賢い子供だったのだから。
セ「ゆっくりお休み。悪いが起きたら最終報告書をお願いするぞ。」
センゴクはアグネスの頭を撫でる。ガーゼに血が滲んだ跡が見える。目に当たらなくて良かったと思った。彼女が視覚情報を失う事は海軍にとって大きな損害になる。それは海軍だけでなく彼女の命にも大きく関わってくる話になるのだ。
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黄部屋の住人（188号室）(プロフ) - サタケさん» 返信ってこうやるんね？コメントに書き込んじゃったがな。改めてサタケ様！コメントありがとう！これからも頑張って書いてくけね！ (2019年10月26日 20時) (
レス) id: 7af9d455f8 (このIDを非表示/違反報告)
黄部屋の住人（188号室）(プロフ) - 素直にありがとうございます！ただ妄想の吐口に書いていたからコメントまで貰えると思いわんかったです。応援してくれてありがとう！作品が好きって言ってくれて嬉しいがな照れるがな。 (2019年10月26日 20時) (レス) id: 7af9d455f8 (このIDを非表示/違反報告)
サタケ(プロフ) - 初めてコメントします。貴方の作品すごく好きです！主人公の設定がもろ好みです！これからも応援したいです！ (2019年10月26日 18時) (レス) id: d959334d8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄部屋の住人（188号室） | 作成日時：2019年9月18日 23時
