片道ダイヤル ページ4
ヒ「あ、切られた。」
ス「あいつ怒ってんじゃねぇか？」
仕事人間の恐ろしさをスモーカーは知っている。1度資料室内で葉巻に火をつけた時がある。その時は怒りに怒られた。大人になってからあんなに怒られた経験は最初で最後だと願いたいほどだった。あの時は3ヶ月の資料室立ち入り禁止が言い渡された。
普段怒らない人間の怒った時の恐ろしさは計り知れない。普段優しい人ほど怒った時怖いものがある。
仕事人間だが部下達のためや友人達のため休憩時間を取る資料室でなら関係のない話でも笑って許してくれる。だが今回は状況が違う。香りいい紅茶を出すアグネスの姿はない。ただいるのは海軍のために全力で能力を活かし全て記録し続けるアグネスだ。この場合アグネスの沸点は普段の10倍は下がっている。
ヒ「まぁ…大丈夫よ。アグネスは優しいから。」
ヒナはニッと笑って答える。アグネスか優しい事は知っている。味方の海兵に対しては本当に甘いと言いたくなるほどだ。今回の電話も何とも思ってないだろう。だが普段より10倍は低いだろう沸点にわざわざ油を注ぎ込む事はしなくはなかった。そんな事も考えないのかヒナは冗談じみた態度で続ける。
ヒ「良かったじゃない。スモーカー君。」
ス「何がだ？」
ヒ「アグネスが取られてなくてよ。」
スモーカーは確かに良かったと思ったが口には出さなかった。この噂騒動でアグネスへの気持ちを再確認する事になり、改めて惚れ込んでいる事に気づく。
ヒ「休暇でも一緒にとって遊びに行ったら？」
ス「あぁそうする。」
ヒ「やたらと素直ね。まぁ、その前に私とショッピングに行く約束をしてるけどね！」
ヒナはドヤ顔でスモーカーに言う。ヒナとアグネスは本部内で中々会う機会が少ない方だ。ヒナはアグネスの個人的な電伝虫のダイヤル番号を持っているらしい。考えてみれば俺もダイヤル番号を教えてないがよくアグネスからかかってきている事に気がつく。
ス「あいつ何で俺の番号知ってんだ？」
ヒ「何で知らないと思ったの？アグネスよ？彼女の情報収集力を舐めたら痛い目を見るわ。」
彼女は支部や王下七武海用に大きめの電伝虫と私物の電伝虫を使い分けているらしい。彼女は情報の１つとしているダイヤル番号まで記憶しているらしく彼女から一方的にならかけられる仕組みらしい。彼女の私物電伝虫のダイヤル番号を持っているのは限られているらしい。その1人がヒナという訳だ。
ス「おい！アグネスのダイヤル番号教えろ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黄部屋の住人（188号室）(プロフ) - サタケさん» 返信ってこうやるんね？コメントに書き込んじゃったがな。改めてサタケ様！コメントありがとう！これからも頑張って書いてくけね！ (2019年10月26日 20時) (
レス) id: 7af9d455f8 (このIDを非表示/違反報告)
黄部屋の住人（188号室）(プロフ) - 素直にありがとうございます！ただ妄想の吐口に書いていたからコメントまで貰えると思いわんかったです。応援してくれてありがとう！作品が好きって言ってくれて嬉しいがな照れるがな。 (2019年10月26日 20時) (レス) id: 7af9d455f8 (このIDを非表示/違反報告)
サタケ(プロフ) - 初めてコメントします。貴方の作品すごく好きです！主人公の設定がもろ好みです！これからも応援したいです！ (2019年10月26日 18時) (レス) id: d959334d8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黄部屋の住人（188号室） | 作成日時：2019年9月18日 23時
