立海テニス部レギュラー陣とブラック本丸を潰しに行きます (ページ8)

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1-7 彼女の過去ページ8

扉が開き、Aさんが入ってきた。

「こんのすけ？！なんで、言っちゃうの？！

私の本丸が、乗っ取られて、潰されたことは、

幸村さんに今日言おうと思っていたからいいけど…

それを、あの人にされたってことは…！！誰にされたかは…勝手に言わないでよ？！」

彼女は、悲しそうな顔でそう言ったあと、昔の事をを思い出したのか、

辛そうな顔をして頭を抱え、座り込んでしまった。

だが、しばらくすると彼女は落ち着いたのか、俺に話を始めた。

「幸村さん、こんのすけから少し聞いたと思いますが、

私は昔、大切にしていた本丸を、乗っ取られて、潰されました。

潰されたというのを具体的にいうと…」

そこまでいうと、彼女は顔をしかめて、うつむく。

「私の大切な仲間を＿＿＿刀剣男士達を＿＿＿私の初期刀を残し、全員壊されました。」

彼女の目から、溢れ出す涙は、彼女の足と畳を濡らしている。

「そして、私は…審神者をやめ…この2205年政府でお世話になっていました。

この部屋を貸してもらい、衣食住の面倒も見てもらいました。

そんな中、私は偶然聞いてしまったんです。ブラック本丸の被害情報を。

狂った審神者が、刀剣男士を重傷の状態で出陣させ、

刀剣破壊する様子を楽しんで、とうとう…初期刀以外いなくなってしまった本丸が、

いくつも…いくつも…あったそうです。

私は、そんな現状を知り、許せなかったんです。

そして私は、本格的に政府に入り、ブラック本丸撲滅委員会を立ち上げました。」

彼女は、言い終わったあと、うつむいていた顔をあげ、涙を拭う。

俺はそれを聞き、納得した。

やはり彼女は、辛い思いをしていたんだ。

彼女が、゛誰に本丸を乗っ取られて、潰されたのか゛だけわからないが、

ブラック本丸と、彼女の関係については理解した。

「Aさん、協力するよ。ブラック本丸を潰す事を。」

俺は彼女の目を見て、はっきりと言う。

「ありがとうございます…幸村さん…一緒に潰しに行きましょう！！」

彼女は、俺に初めて゛心からの笑顔゛を向けた。