立海テニス部レギュラー陣とブラック本丸を潰しに行きます (ページ2)

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1-1 歪んだ空間ページ2

幸村side

今日は、とてもいい天気だ。

風も少ない。

絶好のテニス日和だ。

俺は立海大附属中学校３年テニス部部長幸村精市。

今日も、いつものように部活終了後、部員を集合させ、挨拶し、解散させた。

最後に部室の点検、鍵閉めを副部長の真田と行う。

しかし、部室に入るといつもの部室ではなかった。

謎の空間の歪みがあった。

驚くことに、そこから、中学生くらいの女の子が姿を現した。

彼女は不思議なオーラをまとっているようにも見えた。

幸「ねぇ、君誰かな？」

「わぁああ！ここが立海テニス部部室かぁ～！！」

幸「ちょっと、聞いているのかい？」

「全国大会を何連覇もしてるだけあって、逸材揃いらしいし！！」

質問を投げかけて見たが、聞こえてないようだね。

こんな時は真田を呼んでこよう。

幸「真田、ちょっと来て。」

真「むむ！どうした、幸村。」

幸「部室に女の子がいて、空間歪めてる。」

真「む？どういうことだ！？」

「はじめまして！突然すいませんが、立海テニス部レギュラー陣の皆さん、

2205年へ行き、ブラック本丸をボッコボコにしに行ってくれませんか？」

幸「は？突然何？」

真「お前は誰だ！」

突然現れた彼女は、あ、忘れてた。と言って、自己紹介を始めた。

「紹介が遅れてすいません！私は、2205年の政府関係者のAでっす！

私と一緒に、ブラック本丸を潰しに行きましょう！」

．．．．．．
幸「行きましょう？

なぜ、決定事項のように話すんだい？」

「もちろんです！！政府が決めたことですから！」

真「それを俺達が手伝ったとして、俺達へのメリットはあるのか？」

「私も詳しいことはわかりませんが、賞金などの報酬が貰えるのではないかと！！」

真「くだらん！そんなことのためになぜ、俺達がいかねばならないのだ！」

「…そんなこと…ですか。」

彼女の声のトーンが一気に落ちる。

「その、ブラック本丸では、なんの罪もない刀剣男士たちが、ブラック本丸の審神者に

毎日、毎日、辛い思いをさせられているんです。

動くのも苦痛な重症の状態でもなお、無理矢理戦場へと連れて行かれ、

元々瀕死だった命を、敵によって奪われる。

自分の大切な、家族のような繋がりも、その審神者達によって壊されていく。」

彼女はここで話すのを止め、俺達２人を見つめる。

「あなた達は、彼らを見捨てるんですか？」

そう告げた彼女の瞳は、冷たく、紅い光を放っていた。