ゼロ距離まで【2】

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20時まであと僅かになってしまった。答えはまだでていない。
そんな中、景山澪奈へのストーカー説があがる。水泳部員はそんな男子生徒はいなかったと答えた。
唯月が答えは知っているというふうに香帆をみながら男の仕業とは限らないんじゃないかと兵頭のように香帆を煽る。でも香帆は動じない。それをよく思わなかったのか畳み掛けるように唯月は香帆に迫った。

「そういえばさ、澪奈と昔仲良かったよね？」
「あ？なにいきなり。」
「急に話さなくなったよね。Aやどレイならあの騒動の後だからわかるけど香帆は違うよね？どうして？」
「あんたに関係ないでしょ。」

一向に話はまとまらず色々なところで喧嘩が起きそうだ。本当は香帆じゃないかもしれないと思いたい。でもトイレで聞いたあの犯人を必死に庇うような言い方は誰が聞いても香帆が自分を守るために正当化したように思える。
その時、涼音がもうどうでもいいと言うように仮に女子がやったなら犯人は茅野かAじゃないかと投げかけてきた。

「澪奈のこと追いかけ回してたじゃん。」

Aはさくらの代わりに違うよと答えたが次はAじゃないのかと問われた。

「やり逃げXは私じゃないけど殺したのは私だよ。これでいいでしょ...？」

答えになってないと涼音に言われたがそれ以上Aは喋る気はなかった。

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