【ヒロアカ】優先事項【FGO】 (ページ6)

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「敵よ！こんな言葉を知っているか？
……『Plus Ultra(さらに向こうへ)』！！」

オールマイトが、脳無を倒す。その瞬間を、彼(女)らはしっかりと見ていた。

「──あの人から、聖杯の気配がする」
「おや、よく気付いたネ、マスター君」
「さすがに気付くよ」

　マスターは、飽きれ顔でアーチャーに言う。そしてそのまま6人はオールマイトの元へと歩んだ。

　しかしオールマイトの強さと情報の欠片もない6人組にキレていた赤目の敵が、隣の靄に諭される。赤目の敵は靄を使いオールマイトのそばまで行くと、彼に触れようとした。が、不意に飛び出してきた緑谷が、オールマイトを庇おうとした。しかしそれも意味はなく、緑谷までもが触れられそうになった瞬間──

　バン…ッッ！！

　一筋の銃弾が、赤目の敵の足を撃ち抜いた。二発、三発と銃弾は撃ち込まれる。

「ただいま戻りました…！」

　声のした方向を見ると、そこには先にプロヒーローである教師たちを呼びに行った、委員長の飯田天哉がいた。後ろには、ほぼ全ての教師がたっている。最前列に立っている…スナイプの銃からは、つぅと白煙が上がっている。

　なんとかして起き上がった敵たちも、次々とプロヒーローたちに倒されていった。それを見て、赤目の敵は舌打ちをする。そして捕まる前に、と靄の個性を使い、逃げた。
　しかし彼らは、逃げただけではなかった。
　置き土産とばかりに、黒い人形のなにかを置いていったのだ。

「っ…！？あれは、」
「……シャドウサーヴァント、か」

　マスターが驚きの声をあげ、黒髪の少女が冷静に呟く。マスターは周りの5人を見ると、

「…3分。3分だけ、時間稼ぎできる？」

　と尋ねた。

「貴様、誰にものを言っていると思っているのだ。……あんな腐った英霊なんぞ、いくらとでも時間稼ぎできる」

　バーサーカーは返す。マスターは嬉しそうな顔をして、そうだね、とくしゃりと笑った。

「──今から、特殊召喚を開始します！みんな、時間稼ぎを！」
「くくっ…Ich verstehe(了解だ)、マスター(マインフューラー)」

　マスターがそうさけぶと、他の5人は一斉に動き出した。