15(注意。気分を害されましても当方では責任を負えません) ページ15
ここから先には危険な人物も登場します。これは作者の個人趣味であり、これに関わる人物・機関などを侮辱するために書いているわけではありません。
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「それで、君たちには自己紹介をしてもらいたいのさ！僕たちの目の前で」
「え、みんなのも、ですか？」
「うん。真名も知らないで暮らすのは辛いだろうからね」
「まぁ…そうですが…。どうする、アーチャー」
「いいんじゃないかナ？」
「……わかりました。彼らにも自己紹介をしてもらいましょう」
立香がそう言うと、彼女の背側からあのとき見た5人がどこからともなく現れた。その中のひとり……あのブラウンの髪の男が声をあげる。
「これはこれは、なんとも小さな英雄ですな！ですが聡明だ。なんとも素晴らしい！吾輩はキャスター、シェイクスピア！なぁに、ただのしがない一流作家ですぞ！」
「シェイクスピア！『ロミオとジュリエット』や『ヴェニスの商人』、それに四代悲劇の！？」
「えぇ、えぇそうですとも！オールマイト殿と言いましたかな？貴方は見る目がありそうだ！」
嬉しそうに笑うシェイクスピアに、立香は苦笑いを浮かべる。楽しそうなのはいいが、彼が話すと時間がかかりすぎてしまう。
「えと…次、ルーラー、お願いできる……？」
「わかった。……私はルーラー。名をフリードリヒ・ニーチェと言う。…なに、何故私が女なのか、だって？一言で言ってしまえば、シュレーティンガーの猫と同じなのだよ。まぁ私の場合全く違うがね」
「…今度は哲学者か」
「如何にも。私はその辺にでもいる、唯一無二の哲学者さ」
いつも通りに厄介な話し方をするな、と立香は呟くが、誰の耳にも入っていないらしい。続けてバーサーカーが声をあげた。
「聞け、三下共よ！吾(おれ)はバーサーカー、真名をアドルフ・ヒトラー！そう、世界が恐れる帝国の、総統だ！」
「…英霊、と言うのは彼女のような大罪人もいるのかい？」
「なにを言う？確かに吾(おれ)は世界が恐れる大罪人だ。だがな！我が時代我が国では、吾(おれ)は立派な英雄だったのだよ！」
「…ごめんなさい。彼女のように、反英雄もいるんです」
「…まぁ、立香くんに仕えてるのなら、信頼はできるね。現に生徒たちを守ってくれたし！」
「ほぉ、この吾(おれ)を信頼する、か……面白い冗談を！だが良い、良いぞ！その戯言に免じて今回は総統(マスター)と共に協力してやろうぞ！」
「……本当すみません…」
「大丈夫さ！」
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作者名：黒崎 | 作成日時：2019年3月16日 18時
