7話 ページ8
………
と言ってしまったもののここにはカップラーメンしかない、まあ今日は丸ちゃんさんの赤いきつねで良いか。狐2匹居の為に自分の油揚げは2等分した。ついでに緑茶もいれておこう
お湯を沸かし注ぎ待っている間もお供の狐はソワソワしている鳴狐に向かって｢頑張ってください！｣とか言って励ましていた。食べるのが初めてなのだろう、私も一応箸の使い方と頂きますを軽く教えたが、直ぐに覚えた、流石刀剣。
タイマーの音が食べ頃を知らせる。私は皿を2枚だし2等分した油揚げを両方の狐の前に置き、皆で手を合わせると｢せーの｣と小声で言う。
｢頂きます｣
と言い食べ始める。こんのすけは勿論バクバク食べるが、お供の方は……と思い伺うとしっかりと食べていた事に安心する。
｢お供さん、美味しいですか？｣
｢これはこれは大変美味しゅうございます！｣
大変喜んでいただいた様で嬉しい、
｢鳴狐様はどうてすか？食べるのは大丈夫ですか？｣
｢うん、美味しいね｣
この本丸に来て、初めて鳴狐が心から喜んだ瞬間だと悟った。初日にこれは嬉しい
｢やはり鳴狐様は、粟田口の面々といつも生活していらっしゃるのですか？｣
｢うん……｣
とだけ会話をし暫くは無言が続いた
緑茶の水筒をお土産に持たせ明日も朝一で来るように促しその日は鳴狐を帰した。
｢こんのすけ、今日頼んだものは明日届くよね？｣
｢ええ！30分で｣
｢マジですか！んじゃあお稲荷さんの皮と桜でんぶと白米を大量に後赤いネイルと担架と車椅子を頼む。｣
こんのすけが注文してくれている間に本丸放送をする
｢今現在前任の影響で景趣機能が機能しておらずなんかどんより暗いんで明日の昼梅雨の景趣に替えまーす。よろよろ｣
とだけ言い放送を切る。
荷物が届いたら明日の準備をしなくては……
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作者名：名無し12503号 | 作成日時：2020年9月17日 13時
