ブラック本丸にて (ページ1)

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プロローグページ1

政府直属の士官学校の中に有る｢審神者育成科｣
何故歴史修正主義という思想が生まれたのか、そもそも刀剣とは何なのか。という学問的なものから白兵戦的陣形等の戦術的な物を学ぶ学科だ。

卒業後は霊力の質と成績、人間性や本人の志望によって学問に優れた者から進路が決定するのだが………。

｢君……ほんとにブラック本丸なんかでいいの？｣

教官が聞く。
当たり前だよね～。だってブラック本丸なんかに行くのは基本人柱となる最下位の人か、在学中に霊力が尽きかけてしまいそれでも世界の為にと行った人だけだ。

私はハツラツと答えてやった。
｢金は命より重いんです！なので自分ブラック本丸希望します！だって建て直せば一生遊んで暮らせるだけの金額貰えんでしょ？じゃあ行くわ｣

そんな私を見て、教官殿は君ねぇ……と言いたげにため息をついている。

｢仕方ない、政府としては君の霊力量的にも新品の本丸を与えたかったけど、学年首席の君の願いを通さないとどうせ頑張っても望んだ場所には行けないと卑屈になる子が出ちゃうから。｣

｢君の着任先は建て直し報酬のいちばん高い本丸にしとくよ………はァ…若いのに勿体無い……｣

こうして私の進路は決まった。