沼男は誰か？〜僕らの奇妙な日常〜

地下にあったものは…あまりにも… ページ13

藍美「今楽にしてあげますからね
どうか安らかに」ボソッ

何となくそう聞こえた気がした
藍美さんはライターを１つ取り出し
火をつけ闇のなかに放り込むと
すぐさまに扉を閉めた

扉越しでも聴こえる火が燃える音と
金切り声のような悲鳴が聞こえた
ミミは何か聞こえたみたいだ

藍美「もう、上に戻りましょう」

ミミ「今の人は誰？」

……やっぱり…人だったんだ…

藍美「人じゃ…ないですよ
失敗作の集まりです」

ミミは呆然としながら階段を登っていると
藍美さんの呟きが聞こえた気がした

藍美「私は違う、私は違うんだ」

そうして藍美さんは応接室に戻っていった

藍美さんには聞かないでおこう…
だって見えてしまったから
藍美さんが言う失敗作が
焼かれる直前の人のような者の顔が

ミミにも春にも黒沼さん達にも…
気付いているだろうが
あの光景はとてつもなく







，








,









精神的にやばすぎる
とにかくグ ロいしえげつない
僕が見たなかでも多分上位だろう…

藍美さん…貴女はよくこれで平気でいられるな
でも…出来るだけ平然を装ってないと…

藍美「別のところを探しましょ
此処にはなにもありません」

『…そう…みたいですね…』

ミミ「えぇ」

藍美「私、温かい紅茶をいれているので
終わったらダイニングにもどってきてください」

と言って藍美は去っていった

これ本当に何の話なんだ？→←地下室の匂いヤベェ…オエッ

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