九十一話目 ページ47
ウリエルサイド
呪文を唱え彼、彼女らはひたすら祈る状態だ
彼女は人に愛される人間なんだろう
ﾗﾌｧ「さぁ、そろそろ呼び戻しましょうかね」
ｶﾞﾌﾞ「あぁ、そうだな」
正直言ったら私達は呼び戻すなんてできない
私達は祈るだけ、そして彼らの声を彼女に届けるだけだ…
さぁ、貴女はどうする？
全てを選択して戻ってくるのも良し
貴女の幸せな記憶を遡りながら
貴女のご兄弟と天に旅たつのも良し
貴女は前者と後者どちらなんでしょうか
Aサイド
『ん？此処…どこだ？』
目を開けると真っ暗な空間が広がっていて
何かあるような様子は全く無い
しばらくすると、目の前に何かキラキラしたような何かがふわふわと前に進む
「着いてこい」とでも言っているのだろうか
何故か本能的にそのキラキラしたものを追いかけた
追いかけていると少しずつ光が見えてきて
暗闇を抜けるとそこは
どこか見たことがある花畑
『此処って…確か兄さんと姉さんと来た花畑…』
その景色は僕が昔見た景色と全く同じで
花も造花ではなく本物だった
しばらく辺りを見渡していると
忘れたりしない、聞きなれたでも懐かしい声が後ろの方で聴こえてた
振り向けば懐かしい２人の姿
『兄さん？姉さん？』
兄「久し振りだなA」
姉「本当、大きくなったわね」
『なんで…居るの？だって２人は…』
死んだはずだ、突然の襲撃に僕をかばって
兄「あ〜此処はな？
幻想の世界であの世とこの世の境い目」
姉「まあ、私達はAを見守りすぎて
此処に居られる時間も少ないんだけどね」
『じゃあ僕も行く！姉さんと兄さんと一緒に行って楽しく暮らしたい！』
兄「ダメだ…」
え？なんで？
姉「A…それはダメ…貴女には大切な友達、仲間が居るのでしょ？」
『でも僕は！』
姉さんと兄さんと一緒に居たいんだよ
それは昔から願っても叶わなかった１つの夢
兄「いいか？A？お前は戻って友達と過ごすんだ。俺らさえも叶わなかった夢も希望も捨ててこっちには来てほしくない」
『………』
姉「今、あっちでは貴女の友達、仲間が貴女の帰りを祈ってる、貴女が帰らなければあの子達は…」
そっか…皆僕を…
兄「A俺らは出来るだけゆっくりで待つからお前もゆっくり現世を満喫して
俺らが味わえなかった分も楽しんで
こっちに来たらゆっくり話そう、お前がやってきたこと楽しかったことも全てを
これが俺らの最後の願いだ聞いてくれるか？
A？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼(プロフ) - レーナ（アンテファン）さん» レーナさんありがとうございます！これからも頑張って行ますね (2020年11月23日 19時) (
レス) id: c0e9fb19ec (このIDを非表示/違反報告)
レーナ（アンテファン） - 遅くなった！！続編おめでとうー！これからも応援しとるよ！ネタ回がとても面白かったです！ (2020年11月23日 19時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼 | 作成日時：2020年8月1日 9時
