絆は糸のように【d！】 (ページ6)

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切れた糸５本目ページ6

しばらくすれば兄さんが戻ってきた

ni「はぁ、A」

『ﾋﾞｸｯ…どうした？兄さん』

ni「街に行かんか？」

『街に？行く！』

そう言って僕は書類を終わらせ段積みして
部屋を出た

城から出れば
街の皆が賑やかにはしゃいだりしている

ni「A今日は１日遊ぼうな」

『うん』

「あ！A様だ！兄様もいる！」

「本当だわ！A様久し振りお見えになりましたね」

『あはは、ちょっと仕事が沢山出てしまって』

「いやぁこの前は助かりましたぞ
屋根の修理に
この前の災害の時の国民全員分のご飯
なんとお礼を言っていいか
それに比べて他の幹部は」

『いやいや、僕は幹部として当然なことをしただけですので』

そもそも作ってくれたのは
殆ど国とか店のシェフとかにお願いしたから
出来たんだよな…

ni「Aー行くで？」

『あ！待って！えっとまた今度』

「あぁ、また来てください、今度は家の孫とも遊んでやってくれ」

『はーい時間が有れば、行きますね！』

ni「A此方来て」

『兄さん？どうした？』

ni「買い物
A髪長いから…買ってやろうと思って」

そう言って兄さんと僕は
アクセサリーのショップに入る
中にはキレイな宝石の装飾品や
ヘアゴムなど沢山のアクセサリーが置いてある

『ホンマ？ありがとう！』

ni「どういたしまして
どれが良いとかある？」

『？兄さんに任せるよ』

ni「そうだな…これとかどうだ？」

そう言って兄さんは
紫と白のグラデーションの組紐で
飾りにダイヤがついているのを持ってきた

『うわぁキレイ…』

じゃあこれやな、と言って兄さんはレジに持っていく
僕はある組紐を持って会計を済ませた

ni「つけるからじっとしてな」

『ん』

ni「はい出来た」

店の前に置いてあった鏡を覗き込むと
組紐の先端についているダイヤがキラキラ
反射している

『ありがとう！
兄さんにもやるね』

そう言ってさっき買った組紐を兄さんにあげる

ni「おまっ…タンザナイトって…ありがとな
でもこれは俺には似合わない気が…」

『大丈夫やってブレスレットだし
兄さんかっこいいから似合うって』

兄さんはうーんと考えながら組紐を手首につける兄さん…その石の意味を知っとるんかな…

ni「A行きたいところあるんやけど
今から行かへん？」

『？行く何処？』

ni「後のお楽しみ」

そういって兄さんと僕は歩き出す

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タンザナイト…冷静、空想、誇り高き人

ダイヤモンド…永遠の絆、揺るぎ無い愛、不屈