絆は糸のように【d！】 (ページ5)

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切れた糸４本目ページ5

その後は部屋に戻り
約５,６年間ずっと
押し付けられた書類を片付けたり
殴られたり蹴られたり刺されたりの日々

でも、もう何も感じなくなっていた

コンコン

『…誰？』

？「俺やで、A久し振りやな」

『兄さん？』

唯一、あの事件の現場に居なかった
僕のタイセツな人

ｶﾞﾁｬ

ni「A…大丈夫か？」

『大丈夫？何が？僕はもう何も辛くは無いよ？』

ni「こんなにボロボロになったのにか？」

『…ねぇ兄さん…僕ね
感情が分からなくなったの…』

もう辛いのかも分からない
ただ僕は何のために此処に居るのだろうかと
考える日々

ni「そうか…俺は今からグルッペンに
報告しに行かないと…また後でな」

『…うん、兄さん』

ni「大丈夫やからな？
俺はお前の味方だから…」

そう言って兄さんは僕の頭をぽんぽんとして
部屋から出ていった

久し振りに感じたな
ナンダッケこの温かい感じ…

niサイド

gr「そうか、兄さん何時もありがとう
この情報から推測すれば、今はまだ平和やな」

tn「良かったわ…
こいつの発作が抑えられる」

確かにグルッペンの発作は誰にも止められないからな…

os「それにしてもあの無能なんとかせんと
そろそろ迷惑なんよ…」

tn「あぁ、そうやな…
書類も最近遅いしノアも傷つくし」

ni「無能？誰がや？」

gr「？Aの事だが？」

ni「は？お前らふざけとるんか？」

os「兄さん？俺らは何もふざけても無いで
無能はノア虐めるし書類も遅いし
役にもたたん」

ﾌﾞﾁｯ
その瞬間俺の中で何かが切れた

ni「もう一回言ってみろよ」

俺はオスマンの胸ぐらを掴み
睨み付ける

tn「ちょっ！兄さん！？
何であんな無能のこと庇うんや」

ni「そもそもお前ら、可笑しいで
何でAがそんなことしたと思ったんや
Aはそんなことする奴やないやろ！」

何で、数年も一緒に過ごしてきたAと最近仲間になったノアって奴と比べたとき
何でそんなことすると思ったんや…

gr「もうええわ、言いたい事はそれだけか？」

tn「グルさん？」

gr「兄さん、今までご苦労だった
お前は有能で出来る奴だったのにな…
もう此処には必要ない、
早急に此処を立ち去れ」

tn「ちょっ、グルさん！」

gr「ノアが辛いくなる可能性が
出るのならこれでええやろ」

os「…で？兄さん、そろそろ手離してくれん？」

ﾁｯ…

ni「あぁ、ええよ
お前らがそんな奴らとは思わんかったわ…
こんなところ此方から辞めたる」

ﾊﾞﾀﾝ

俺は総統室から出た