絆は糸のように【d！】 (ページ25)

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切れた糸24本目ページ25

皆に助けられ
やっとの思いで城を、国を出た
サイレンの音は遠くからだがまだ聞こえる

『皆、大丈夫かな…』

僕を地下牢から出し此処までしてくれた
部下もクラレ先生達も

？「あれ？A様？」

話しかけられた時
もう、此処まで来たのかと思ったが
それは違った

『あ…確か…』

「はい！あの時助けられた
ケーキ屋の店長の息子です」

『あの時の…傷とかは大丈夫ですか？』

「はい、でもA様
何故、国外に？幹部は？」

『あぁ、幹部は辞めました
なんと言うか…逃げてきたって感じですね』

「なるほど…良いと思いますよ？
そうだ！僕の馬車に乗りませんか？
幹部様が乗るような立派なやつではなく
荷物を運ぶための馬車ですが…」

『え？良いのですか？』

「良いんですよ！
僕ら国民はA様に沢山
世話になりましまから
ほら、乗ってください
幹部様にバレたらダメなんでしょ？」

全てを察してくれるかの様に
馬車の2台のような所に入る
少し窮屈そうな箱が何個かあり中には
林檎等のフルーツが入っていた

「隠れるにはちょうど良いと思います
少し窮屈ですが…」

『いえいえ、そんな助けて貰ってるのに
ありがとうございます』

「いえいえ、取り敢えず出発しますよ」

そうして馬車は動きだした道に沿って
いろんな所を回っているのだろう
どんな道でも軽々と馬車が走る

そう思ってると突然馬車は止まった

『何かありました？』コソッ

「幹部様が検査してますね…
ここから数キロ行くと別の国の領土ですから
手を出しにくくなりますからね」コソッ

？「次」

そう言って近づいてくる
この声と足音は…

sha「すみませーん」

rbr「今日はどこに行かれるんですか？」

黄色と桃色だ

「フルーツの在庫が無くなったので買いにいくんです。この先の国で最後ですが…
何かあったんですか？」

rbr「なるほど…二台を見せてくれますか？」

「え？えっと…」

sha「何か見られたら困るものでも？」

「…どうぞ」( ﾟ∀ﾟ)つ

ヤバいヤバい
気配を消そう…少しずつゆっくり
僕は空気、僕は空気、僕は空気(ry

rbr「おっ！この林檎！旨いやつやん」

sha「へー…お！この梨も良い感じ…」

「よかったらお1つどうぞ」

rbr「おー！ええんか！ありがとーな」

sha「おっしゃ！これはノア喜ぶわ！」

「えっともういいですか？」

rbr「お！おう！ええで
次」

そんな感じで通り過ぎることが出来た
こんなとこまで来てたんだ…
こうしてどうにか僕は幹部達をまいて逃げた