SLAMDUNK 〈2〉 (ページ1)

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ついに。ついにこの日がやってきた。

「いくぞ湘北！！」

長いようで短い県大会が幕を開けた。

なのに、

『…なんで！なんで私ベンチに入れないのよ！！！』

「A！始まったで！要チェックや！！」

そう。
マネージャーは1人しかベンチに入れないから必然的に2年の彩子ちゃんが選ばれるわけで、私は渋々陵南と同じ場所で観戦する事になった。

「彦一！A！もっと静かに見れねーのかよ！」

興奮が抑えられない私たちを見兼ねた越野さんに怒られてしまった。

「それにしても、湘北はベストメンバーじゃねーな。」

流川がベンチじゃねぇか、と鋭いところをついてくる。

Aなんでか知らねぇか？と魚住さんに聞かれるけど

暴力事件起こしだからその罰だなんて言えるわけない。

『ははっ…。切り札は最後に残しておくーとかですかね…。』

と何とか誤魔化す。

は？と腑に落ちない顔をした魚住だったが、これ以上問い詰めることは無かった。

「はぁ。Aも馴染んでるけど、ここに居ていいのか？コイツ。」

越野さんの負担は今日も大きかった。