検索窓
今日:2 hit、昨日:34 hit、合計:443,526 hit

43話目 ページ44

ころんSide

あの日から一年が経った。

あれからAは地元に帰ってしまった。

元々住んでいたマンションは家具もアンティークも全てそのまま。

絶対帰ってくるっていう、決意表明なんだってさ。


それで、Aに僕らの姿を見せるために、半年に一回、無観客ライブをすることにしたんだ。

Aが僕たちは頑張ってるんだって、安心させるため。

来週に控えてるんだよ。2回目だ。

まぁ、見てくれてるかわからないけどね。

だから、Aにしっかり僕たちの姿を見せるんだ。

そのためにしっかり練習して、セトリも考えるんだ。


けど、やっぱどこかやる気が出ないんだ。

多分僕だけじゃない。

莉犬くんもるぅとくんもさとみくんもジェルくんもなーくんも皆がAのことを必要としているんだ。

リスナーさんもAをずっと待ってくれている。

けど、やっぱりAから連絡が来たことはなかった。

僕たちからAに連絡することはできなかった。

できないよ。彼は向こうで一人で頑張ってるのに、僕たちからノコノコと連絡するわけにはいかないんだよ。

会いにも行けないし。

正直今すぐ抱きしめてやりたいよ。


ななもり「ころちゃん集中できてない?」

練習中、なーくんに言われた。

さとみ「さっきから振り間違えすぎじゃね?」

ジェル「俺らも人のこと言えんけどなぁ。」

全員が僕に声をかけてくる。

ころん「そんな風に、見える?」

るぅと「はい。いつもより断然集中できていません。」

莉犬「やっぱりAがいないから…。」

ころん「この時期になると、やっぱ思い出しちゃうんだよね。」

Aに見てほしいから頑張ってるからこそ、いないって痛感するんだ。

ジェル「一年じゃ戻ってこんかったなぁ。」

さとみ「もう一年待つかぁ。」

うぅ…一年も待つの?

ななもり「ちょ、さとみくんwころちゃん落ち込むからw」

莉犬「Aのために俺たちが頑張ってるのに、さとちゃんはデリカシーのないことを。」

さとみ「wwwww」

るぅと「まぁAは無観客ライブしてほしいって言ってはないんですけどね。」

ななもり「るぅちゃん、そういうこと言わないの。」

ジェル「はよ戻ってくるとええなぁ。」

ホントだよ。

44話目→←42話目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (147 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
414人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , 7人目
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠李(プロフ) - 面白いです!続きが気になっています!更新待っています!頑張ってください!応援してます! (2020年5月27日 1時) (レス) id: 3c01cb7537 (このIDを非表示/違反報告)
紫闇 - 面白いです!続きが気になって仕方ない!ツキくんがいたらすとぷりはもっと輝ける気がする位面白いです! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 34aa09820f (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - 面白いです…!更新待ってます…!!作者さん、涙が出てきたんですけど…。そして本当にすとぷりにツキくんいたら面白いだろうな。って思いましたね(( (2020年5月23日 15時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
- この作品、好きです!これからも頑張ってください! (2020年5月23日 13時) (レス) id: 6bf186c507 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごい面白い作品ですね!更新これからも楽しみにしてます! (2020年5月22日 20時) (レス) id: d922fa5f70 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白猫 | 作成日時:2020年5月12日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。