すとぷりの７人目はミステリアスイケメン

４２話目 ページ43

A「どうも、ツキです。

今日は緊急生放送ということで、急遽生放送を始めたんですが、結構集まってくれてるね。

そうです、今、ライブ後です。

ね、僕が生放送をするって、珍しいでしょ。

ツイキャスもあんま行かないもんね。ゲーム実況しかしてないもんね。」

僕は【行ってきます】を始めた。

A「まぁそんなことはどうでもいいんですよ。僕の生放送事情なんて何でもいいんです。

今回は、とても大事なお話がございます。喜べることではないと思います。

えぇ、単刀直入に言いますと、僕、ツキは、今日限りで活動を休止させていただきます。」

コメントの流れも早くなり、全員が衝撃を受けたことはわかった。

A「ゴメンね、ホントにゴメンね。

僕、実は、両親との関係はとても悪いです。

で、いろいろあって、活動を休止という形になりました。

そのいろいろの部分は、また僕がこの世界に帰ってこれたらお話します。

今はまだ僕自身がちゃんと解決できていないので、お話はできないんです。」

ころん「僕の前からいなくならないでよ…。」

ななもり「ころちゃん喋っちゃだめでしょ。(コソッ」

ころん「だってこんなの理不尽すぎるよ！ツキはやりたくもないのに父親の、」

A「ころん。それ以上言うな。」

自分でもビックリするくらい低い声が出た。

自分のことに手一杯で周りの人の気持ちなんて考えられないよ。

メンバー全員がビクッとなったのがわかった。

ゴメンね、皆。


A「僕はちゃんと帰ってくるから。また君に、僕の声と歌を届けるから。

帰ってくるのが何年後になるかわからないけど、またここに戻ってくるまで、待っててくれたら嬉しいです。

多分、この件で僕のスターちゃんじゃなくなる人が出てくるかもしれない。

けど、それでもいいです。たった一人でも、僕を応援してくれてるスターちゃんがいれば、僕は嬉しいです。

だから、僕のわがままとして受け止めてください。お願いします…！

今日まで、ホントにありがとね。僕のスターでいてくれてありがとう。

僕はまたこの場所に絶対帰ってくるから。

だから、今はさよならではなくこう言わせて。


　 『行ってきます！』」

そこで僕は生放送、【行ってきます】を終了させた。

メンバーが僕を抱きしめてくれる。

愛されてるって、こういうことを言うんだよね。

待ってて、また、帰ってくる日まで。

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