２３話目 ページ24
ASide
週末の今日、僕は車を走らせていました。
実家に向かっています。
それと、マイカー返ってきたんだよ。
ウキウキな気分のはずが、すんごいどんよりした気分です。
駐車場に車を止めムダに大きい家のチャイムを鳴らす。
ここに戻ってくる日がもう一度くるなんてなぁ。
二度と、来たくもなかったのに。
ガチャッとドアを開け出てきたのは、
「おかえりなさい！A！」
母親だ。
顔を見ただけで腹が立つ。
奥から父親の姿も見える。
A「今頃何の用？」
母親「まず入りなさい。」
僕は応接室に呼ばれた。
向かいのイスには両親。
もう…仲良くなってんのかよ。あのまんま離婚してくれれば、僕も気が楽だったのに。
ホント意味わかんない。
父親「早速なんだが、お前に__の_を____と考えてるんだ。」
一瞬何を言ってるのかわからなかった。
A「は？何考えてんの？僕はそんなことしない。」
父親「…俺、実は病気で、もう長くないんだ。」
A「だからなんだよ、僕におまえらの身勝手な事情押し付けんなよ！」
母親「まだ、昔のこと、怒ってるのよね。」
A「当たり前じゃん！おまえらはいいよ！勝手に__して勝手に仲直りして！僕は昔から悩んでた。おまえらは僕のこと______、挙げ句の果に__の_を__だ？…ふざけてる。」
母親「謝るわ。だからお願い。」
A「謝って済むなら苦労しねーよ。」
父親「お前に__を___くれなきゃ困るんだ。」
A「僕は今の仕事に誇りを持ってる。仲間がいることの素晴らしさに触れることもできたんだ。今さら辞めるなんてムリなんだよ。」
父親「何の仕事をしているんだ。」
A「配信活動。」
すると父はフッと鼻で笑った。
父親「くだらない。そんなものより、俺の__を____が利口だと思わないか。」
A「思わない。くだらなくなんかない。」
父親「こっちのほうが将来も安定している。」
A「僕はこの活動で、お金なんかよりも素晴らしいものを見つけたんだよ。苦労しても、一生この世界から抜けるつもりは無いんだよ。」
父親「お前はその活動で何を見つけた？」
A「仲間がいることの素晴らしさ、音楽の素晴らしさ、人が笑っているのを見る喜び、歌う楽しさ、何かに一生懸命になることの大切さ、人生で必要なこと、全てを知ることができたんだよ。」
父親「それだけが全てじゃないんだよ。」
A「僕にとってはこれがすごく大切なんだ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 414人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠李(プロフ) - 面白いです！続きが気になっています！更新待っています！頑張ってください！応援してます！ (2020年5月27日 1時) (
レス) id: 3c01cb7537 (このIDを非表示/違反報告)
紫闇 - 面白いです！続きが気になって仕方ない！ツキくんがいたらすとぷりはもっと輝ける気がする位面白いです！ (2020年5月25日 21時) (レス) id: 34aa09820f (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - 面白いです…！更新待ってます…！！作者さん、涙が出てきたんですけど…。そして本当にすとぷりにツキくんいたら面白いだろうな。って思いましたね(( (2020年5月23日 15時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
悠 - この作品、好きです！これからも頑張ってください！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: 6bf186c507 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごい面白い作品ですね！更新これからも楽しみにしてます！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: d922fa5f70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白猫 | 作成日時：2020年5月12日 11時
