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これはAが魔界に来る前の話
部屋は最低限のものしか置いておらず狭い部屋にも関わらず、広々としている。
ポツンと置いてあるベッドの上にAは居た。
特別料理ができる訳では無いのでいつも帰るタイミングでコンビニに寄り空腹を満たしていた。その為家に帰ればシャワーを浴びる、ベッドで過ごす、ぐらいしか基本やる事は無い
アラームが鳴り響く
A「仕事、行かなきゃ」
アラームの鳴る15分前には目が覚めるようになったAはアラームの時間で仕事の準備をしている。
ずっとそうだった訳ではない
そもそもAは朝が苦手なタイプだった。
入社し1、2か月はよく寝坊しこっ酷く叱られ酷い時は殴られたりもしていた
そんな生活をしていれば、徐々に朝起きることは慣れていった
早朝5時20分
部長は昭和なやり方を好む人間で、1番下の奴は誰よりも早く来て掃除やコピー機の補充等を済ませておかなければならず、始発に間に合うよう家を出て会社到着時刻は6時30分。
以前までは同期が数人いたがA以外は鬱で仕事を辞めてしまった
掃除の分担も必要無くだだっ広いオフィスを1人で片付ける。7時をすぎると次第に人が入りだしていく。
部長「Aちゃんも入って6ヶ月、そろそろ自分の仕事持ちたいと思ってさ…これとこれとこれ…来週までによろしくね？」
目の前に積まれる企画書に視線を落とす。数ページ開けばそれは新人がやっていいような内容では無く来週に終わるようなものでもなかった
A「お言葉ですが部長…この内容私1人で、しかも納品日が来週なんてとても……」
部長「ん…？」
A「………いえ…なにも」
明日は貴重な休みがある
定時上がりなんて出来やしないと察すると途端にやる気は削がれていった。
そうしてあっという間に1日は過ぎていき、真っ暗な中Aは帰路に着く
A「あのクソ禿げ部長…絶対…死なす……」
昔から貧乏くじを引くタイプであるA、この会社も求人票は"とても明るくアットホームな職場"だと言う記載と給料の良さに惹かれていた
しかし
蓋を開ければ明るいのは上の人間の頭部であり、給料の良さは何処に行くのか分からないが差し引かれ大して残らない、所謂ブラック企業だった
そんなAにも癒しは存在していた
それがゲームだった
ゲームをしている時は何もかも忘れ、ストーリーに集中でき、Aの貴重な数少ない休みは1日ゲームにより潰れていったのだった
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鈴(プロフ) - 推し尊い改めレイさん» 変換ミスされてました…すみません。ご指摘ありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします (2023年3月21日 15時) (
レス) id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます、これからも応援よろしくお願いします！ (2023年3月21日 15時) (レス) id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
推し尊い改めレイ - 2．５話、『ダルタニアン』ではなく『ダンタリオン』ですよ!!!更新頑張ってください!!! (2023年3月21日 15時) (レス) @page5 id: cc7697f806 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月13日 20時) (レス) @page8 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴(レイ) | 作成日時：2023年3月10日 15時
