お姫様大好き王子と婚約者その2 (ページ9)

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59話ページ9

？「はい、どうぞ」

貴方「あ、ありがとう、ご、ざい、ます……」

そこにいたのは運命のいたずらなのか……

あの青い髪の毛の探していた青年の姿。

？「えっと、初めましてかな?」

貴方「もしかして、貴方が?」

万理「初めまして、大神万理です」

貴方「私のことを知ってるみたいでしたけど……なんでですか?」

万理「たまたまユキといるキミを見かけて追いかけてきたんだよ」

わざわざ話をするために追いかけてきてくれたんだ。

でも、本当なんだ。

この人は悪い人なんかじゃないんだ。

万理「あのね、お願いがあるんだけど……」

貴方「はい、何ですか?」

万理「ユキの行動を合間を見て教えてほしいんだ、アイツバカだからさ……」

ユキさんが言ってたクズみたいな僕の面倒を見てくれたって言ってたけど、離れてからも心配してくれてるんだ。

貴方「ユキさんと私の関係は知ってますか?私がどんな人間かは?」

万理「いや、そこはまだ知らないよ」

貴方「私はね、ユキさんと婚約者の関係にあるの、私はこの国の第一王女なの」

大神さんは目を見開いて私をずっと見つめていた。

貴方「大神さん……」

万理「万理でいいよ」

貴方「それじゃあ、バンさん」

そう言うと、彼は頷いた。

貴方「ユキさんの行動の報告なら任せてください、頑張ってみます」

万理「うん、ありがとう……会う場所はここにしようか?ここならあまり人が来ないからね」

また、会う日にちを1週間後と決めて私たちは別れた。