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56話 ページ6
次の日の朝身支度を整えると扉がノックされた。
貴方「はい」
執事「国王陛下がお呼びです、支度が出来次第王子と姫と王室教師殿、そして、婚約者殿たちは執務室へ向かわれるようにと」
貴方「執務室に、ですか」
きっと昨日の夜のことなんだろうな。
長い廊下をひたすら進んでいくと執務室が見えてきた。
そこには私以外は既に揃っていた。
ハイネ「姫様、おはようございます」
貴方「あ、おはようございます」
カイ「父上から……どんな話……なのかな」
皆、すごくブルーな感じだけど話聞いたらきっと吹き飛ぶよね。
お父様から許可がおりて大きな扉が開いた。
ヴィクトール「集まってもらってすまないね、早速本題に入る、昨日の夜何者かが宮殿に忍び込みミレーの命を狙った」
ブルーノ「え」
リヒト「嘘でしょ!」
レオンハルト「な、誰だよ!そんなことしたの!」
貴方「分からないです、一瞬しか見てないから」
カイ「大丈夫……ミレーは悪くない」
カイお兄様は私の頭を撫で続けてそう言った。
ブルーノ「犯人が分かるまでは気を引き締めないとな」
ヴィクトール「ハイネ、くれぐれもこの子たちを頼んだよ、そして、貴殿も気を付けてくれ」
ハイネ「かしこまりました、国王陛下」
ーーーーーーーーーーーー
私はユキさんたちがいる部屋で勉強をさせてもらっていた。
ユキ「……………」
貴方「……………」
何だろう、この無言の空気は。
ユキさんもすごい見てくるから視線を感じる。
ユキ「ねぇ、町に行かない?二人で」
貴方「二人で?」
ユキ「そう、お忍びデートしよっか」
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