99話 最終話 ページ49
そして彼らが国から帰る日になった。
モモ「本当にお世話になりました」
ユキ「ミレー様…ではまたいつか」
貴方「はい」
お互い笑いあって見つめ合う。
もしかしたらもう二度と会うこともないかもしれないのに次の約束した。
貴方「そろそろ船が出ますよ?大丈夫また会えますよ」
ユキ「うん……行ってきます…忘れ物」
貴方「え?んっ」
ユキさんは私の顔を上に向けさせキスをしてくる。
モモ「ユキ、行くよ!」
ユキ「今度こそここで大きなライブをするからね!その時は新たな仲間を連れてきます!」
貴方「待ってますよ!何年でも!」
彼らが乗ると同時に船は出向してどんどん小さくなっていく。
私は見えなくなるまで…見えなくなってもずっと手を振っていた。
ーーーーーーーーーーーーー
4年後……
貴方「ハイネ先生…今日授業お休みにしてください」
ハイネ「お断りします」
貴方「う〜……」
確かに最後まで向き合うとは決めたけど……だけど……
貴方「はぁ……休みってないの?」
ハイネ「授業の時間以外が姫様たちの休憩時間なのでは?」
さらっとそう言って退けるハイネ先生。
未だに兄妹全員で彼のもとで日々学びを続けている。
そして授業は無事(?)終わり街へ変装をして出掛けた。
貴方「どこ行こうかな……」
考えながら歩いていると誰かにぶつかってしまった。
その人は長い銀の紙の靡かせながら静かに笑っている。
隣にいる黒で毛先にメッシュをしている男の人も長い青い髪の毛を縛っている男性も同じく笑っている。
貴方「無事会えたんですね…ようこそグランツライヒ王国へ…心より歓迎します」
Fin.
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