97話 ページ47
翌日約束した通り王宮の大広間に全員で集まった。
リヒト「これから何があるの?」
ブルーノ「合同授業というわけでもなさそうだが」
カイ「そういえば…先生がいない」
レオンハルト「あの2人もいなくないか?」
そう私は何が始まるのか知ってるいるけど何も知らないお兄様たちは首をかしげている。
貴方「(そろそろかな…)」
時計が11:30を指したとき着いていた電気が消える。
意外と本格的にやるみたいだ。
部屋の隅に隠れていた2人とハイネ先生がそれぞれ配置についたところで再び電気がつく。
そのためだけに執事をその場に置いていたのだ。
ハイネ「これからユキさんとモモさんにはこの国でできるラストパフォーマンスをしてもらいます」
王子全員「ラストパフォーマンス?」
貴方「この前みたいなライブはできないけど…私たちのためだけに精一杯歌ってくださるそうです」
ハイネ「これが彼らからのお別れ前のせめてものお礼だそうですよ」
ユキ「今までたくさんお世話になったので」
モモ「俺たちには歌って踊ることしかできないからさ」
2人の笑顔はいつもより輝いていた。
この笑顔見れるのもこれで終わりなのか。
自分で決めたのになんだか寂しいな。
貴方「自分で決めたのに」ﾎﾞｿｯ
ハイネ「姫?」
貴方「あ、なんか最後ってわかったら急に寂しくなってしまって…自分でお別れするって決めたのになって」
ハイネ「別に隠すことでもないでしょう?人間誰しも別れは悲しいものです…歳を重ねたら重ねるほど別れは着いてきます」
彼の言葉には納得させられた。
ハイネ「なので慣れろとは言いません…それまでの間にどう過ごすか…それが一番重要なのでは?」
貴方「(なら決まってる……)私は彼らの最後のライブを…」
ここにいる誰より楽しめばいいんだ!
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