94話 ページ44
ヴィクトール「ミレー…成長してくれてパパは嬉しいよー!」
そう言って抱きついてくる。
貴方「ちょっとお父様……」
ハイネ「ヴィクトール……あなたって人は……」
ハイネ先生もいきなりのことに呆れている。
ユキ「キミの言い分はよくわかりました」
モモ「家のことに向き合うなんて偉いじゃん」
ーーーーーーーーーーーーー
私たちが王宮に戻りそれぞれが部屋に戻る。
ユキ「その……お別れの前までキミの時間を欲しいんだ」
モモ「お別れの前に特別ライブを開きたいんだ」
貴方「それなら私たち全員の時間を欲しいって言ってくれないと困りますよ」
ユキ「……うん、国王陛下にお願いしてみよう」
私たちは3人でお父様の部屋に向かう。
貴方「ユキさん、モモさん、いいですか?」
ユキ「うん」
モモ「オッケー」
貴方「国王陛下…ミレーです」
ヴィクトール「入りなさい」
お父様の声が聞こえ緊張しながらもその部屋の扉を開ける。
資料を確認しながらこちらに視線を投げると優しく微笑んでくれる。
貴方「国王陛下…執務中に失礼します……お2人からお話があるとのことなので急ぎお連れしました」
ヴィクトール「もう仕事は終わるところだからそんな気にしなくて大丈夫だよ」
ユキ「その……お願いがありまして」
モモ「この国でのライブは中止になってしまったけどここでのライブを開かせてもらいたいんです」
貴方「そのために私たちの時間が欲しいそうです…国王陛下どうでしょうか?」
お父様は真剣な顔で口を開く。
ヴィクトール「それは………いいよ」
貴方「え?お許しをくださるのですか?」
ヴィクトール「もちろん……それとねミレーとユキの婚約なんだけど…」
私が勝手に先伸ばしにしたのを怒られるのかな…
ヴィクトール「私が急かしてすまない…2人の気持ちもちゃんとに聞かずに…」
モモ「国王陛下……」
貴方「怒ってないのですか?」
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