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86話 ページ36
そして、グランツライヒ王国は二人のライブをする準備を進めてくれていた。
今日はリヒトお兄様とハイネ先生と私で街に買い物へ来ていた。
私たちが見ているのは仕立て屋さんの新しく入荷された素敵な布地。
貴方「うーん……どれも風通し良さそうでいいなー」
リヒト「ねぇねぇ、この布すっごい肌触りいいよ」
貴方「でも、色が派手じゃないですか?」
目立つけどさすがに派手すぎるのも良くないと思う。
リヒトお兄様はがっくりと肩を落として他の布を探し始めた。
ハイネ「ミレー姫、お二人のために衣装作るというのはいいことなのですが……裁縫をしたことはございますか?」
貴方「あまり経験はないのですが……せっかくなので手作りをあげたくて……」
ハイネ「ここのところ少し気温が高いので動きやすくそして、風通しの良い衣装を作るんですよね?」
貴方「はい、そうです」
どういう衣装にしようというのは決まっているからあとは布を探して二人の細かい採寸をすればいいけど……
貴方「(見た目でも涼しい感じが伝わる色合いのものってあるかな?)」
その時、ライトグリーンと水色とそして白の色合いの素敵なものを見つけた。
貴方「この布……ユキさんにぴったりかも」
そして、もう一枚はピンクと黄緑と白の色合いの布。
貴方「こっちはモモさんにちょうどいいかも」
お会計を済ませ帰ろうとするとリヒトお兄様は行くところがあるとふらっと私たちとは別方向へ。
すると、前から見覚えのある青い髪の毛の男性が歩いてきた。
貴方「あっ、バンさん」
万理「よかった……キミを探していたんだよ、戻る前に会えてよかった」
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