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63話 ページ13
ブルーノお兄様の部屋は相変わらず綺麗に整理整頓されていて落ち着いている。
貴方「お話というのは、その、ユキさんのことであって……」
ブルーノ「それならチェスをやりながら話をしよう」
貴方「負けませんけどね」
ブルーノ「始めよう」
ーーーーーーーーーーーー
貴方「ーーだから、いい人だってわかりました」
コトン……
ブルーノ「……そうか、確かに悪い人ではないな」
コトン……
貴方「カイお兄様から聞いたの、反対だって言ってた、と」
コトン……
ブルーノ「あぁ、兄さんには話していたからな、でも、自分が納得できてるならそれで、僕は構わないよ」
コトン……
貴方「お兄様、ありがとう」
コトン……
貴方「……というわけでチェックメイト」
ブルーノ「本当にゲームの終わりと同時に話までし終えるなんて……ある意味天才だな」
お兄様が私の頭をくしゃりと撫でた。
慣れていないからかぎこちないけど優しくて私は彼の腕をつかんだ。
ブルーノ「どうした?」
貴方「もっと、撫でてほしい」
ブルーノ「分かった分かった、よしよし」
貴方「ねぇ、ブルーノお兄様……ハイネ先生にお願いしてほしいことがあるの」
ブルーノ「師匠に?構わないが」
貴方「授業受けるに当たって一つだけやってほしい授業があるの」
ユキさんたちのことを知りたい。
私も歌を歌って踊ってみたい。
そうすれば、特別講師にユキさんもモモさんも二人とも呼べるから、過ごす時間も無駄にすることもなくなる。
貴方「お願いしてほしい授業はね歌とダンスのやつなの、私からは上手く伝えられないから」
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