50.ØMI said ページ3
ルナはアーティストになりたいと言った
あの時から本格的にボイトレを始めていた
ある日ボイトレの先生から言われた
「臣くん、
最近ルナちゃんの声が色っぽいっていうか
艶が出てきたんだよね」
「え？？」
「それで最近好きな人でも出来た？
って聞いてみたら“はい”って///」
「ルナに好きな人？？」
「おい！！」
一緒にいたもう1人の人が止めた
「あ！大丈夫よ！！
ルナちゃんは大丈夫だよ！！」
どこからその根拠が出てくるのかわからないが
たぶんアイの事を思って気を使ったのだろう
だが俺の頭の中には
アイの事は忘れていて
“ルナに好きな人がいる....”
俺のせいで男性恐怖症にならなくてよかった
という安堵の気持ちだけだった。。
「お気遣いなく
もう、吹っ切れてますから」
「そうよね！
でもルナちゃん可愛いから
親御さんは心配してません？」
ルナは俺の親戚の子となっている..
結婚もしていない俺に娘がいるという事実は
公表してもリスクしかないという上の判断だった。
知っているのはメンバーとHIROさん、
一部の上の人と親しいマネージャーのみである。
Aにそっくりなルナは親の贔屓目を抜いても
確かに美人だ
しかも誰に対して無邪気に話しかける性格は
人を惹きつける。。。
「正直迷ってます。。
でもルナが心から
アーティストになりたいと言うのなら
俺は出来る限り力になりたいって思ってます」
ルナの人生、悔いの無いように...
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作者名：アン | 作成日時：2024年1月11日 17時
