under the moonlight (ページ49)

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47.GUN side ページ49

車の中から夜空をみる

今日は満月だ

「満月を見るとあの人を思い出す...」

「登坂？？」

「え？俺、臣さんなんて一言も...」

「何言ってるんだ？

　あそこに立ってるの登坂だよな」

運転手をしてくれているマネージャーが

示してる方を見る。

「何してるだ、あの人は...

　
　帽子もマスクもなしで。。。」

マンションの前に着くと急いで車から降り

臣さんのもとに向かった

「何してるんですか」

「岩ちゃん」

俺の名を呼ぶその声は儚いものだった。。。

「とりあえず家に帰りましょう！！」

俺の家で臣さんは事情を話してくれた

「俺は実の娘を、

　自分の娘を....」

そう言う臣さんは震えていた

臣さんがどんなにAさんを愛していたか

よく知っている。。

精神的にも打撃を負った今、

会いたいと願った愛した人が目の前にいたら

俺だって、、、

震えてる臣さんを慰めたくてただ抱きしめた

背中を優しくトントンしていると

臣さんは眠った。。。

元々寝付きが悪くあまり眠れていないと

聞いたことがある

俺はその場に臣さんを寝かせた。

そして涙の痕がついた頬に

そっとキスをした。。。

「ごめん、俺寝てた！？」

10分もしないうちに起きた臣さん

「まだ寝てていいですよ」

「そういう訳にはいかないでしょ」

「でも、家には帰れないんですよね？」

「・・・・・」

「、、、、臣さん。

　俺、臣さんが好きです」