44.ØMI said ページ45
最近はグループでの活動はあまりなく
それぞれ各自で活動することが多くなっていた。
俺は自らステージに立つ事よりも
プロデュース業の方が多くなっていた。
「臣さん！大変です！！」
「どうした！？」
「アイが妊娠したそうです。。
しかも相手は妻子ある男性です。。。。」
アイとは俺が見つけた子で
見込みがあると思いプロデュースし、
デビューまで決まっていた子だった。。
「はぁ？？」
デビュー前に妊娠。。。
「これでお披露目としておさえていた会場も
デビュー曲として作っていたCDたちも
全て....白紙です。。。」
スタッフの1人が呟いた
そんな事よりアイは大丈夫なのか！？
「どういう事だ？」
「登坂さん、すみません...
でも私はこの子を産みたいです。
地方から出てきた私に彼はいつも優しかった...
奥さんがいる事を知った時には私はもう
彼を愛していたんです。。」
「せっかくのデビューも
破棄してまで産む気か！？」
「本当にすみません。。。」
俺が地方に行った時に
河川敷で歌ってる彼女を見つけたのだ
母子家庭だった彼女は
母親の元を去る事を渋っていたが
東京でデビューして母親に楽させたいと
説得に応じてくれた。
俺が東京に連れてきたのだ。。。
「ちょっと待ってくれ！
俺は不慣れな東京に
不便を感じてるんじゃないかと思って
色々してあげただけだよ。
まぁそういう関係になった事は
認めるがお腹の子が俺の子とは
限らないだろ？
こっちも迷惑してるんだよ...
そもそもデビュー前に俺に近づいてきて
売名行為だったんじゃないか！？」
相手の男はクズだった。
連れてくるんじゃなかった...
彼女はあの大自然の中で歌ってる方が
よかったのだ。。。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アン | 作成日時：2023年12月28日 23時
