34.ØMI said ページ35
俺はすぐに投稿者にDMを送った
ー歌ってる女性は“A”という名前じゃないか
ーそうだとしたら彼女の事を知りたい。
と。。
すぐに返事がきた
ーペアリングよりもより深い絆があるものとは?
“『私、これがいい。
ペアリングよりも
より深い絆があるピアスの片割れ』”
すぐに俺がAにプロポーズした
あの日の出来事が思い浮かんだ...
俺は自分の耳についているピアスを撮り送った
ー彼女の左耳にもこれと同じのがあるはずです。
動画は右側だけを撮っていて左側は映っていない
これで投稿者にもわかってもらえただろう...
ー会って話がしたいです。
「会いに行くのか!?
お前が?? 大丈夫か??
バレたりしたら...」
マネージャーに心配されたが
俺はどうしても会いたかった..
「場所は〇〇公園のベンチだから
大丈夫だろう!」
約束の日
吹いてる風が心地良いよく晴れた日だった
周りは親子連れが多く子供たちが走り回っていた
俺はベンチに座り彼女を待った
彼女のアカウント名はmiiさん
俺は広斗と名乗っていた...
「広斗さんですか?」
「はい!miiさん?」
声をかけてくれたその人は
どこかで見たことあるような....
でも誰かは思い出せないでいた....
「その耳にしているピアス...」
「Aが片方欲しいって言ったんです
俺、Aにプロポーズしたのに
咄嗟だったから指輪を用意してなくて、
そしたらAがこれがいいって」
「プロポーズ!?」
「結婚しようって...
Aも喜んでくれた。。
なのに....
教えてくれませんか?
Aがなぜいなくなったのか....」
「Aさんを愛してますか?」
「今でも愛してます
彼女がいなくなっても忘れた事はありません
俺は生涯、彼女だけを愛し続けます」
「でも、Aさんはもう....」
「わかってます..
余命1年と言われて1年以上経つんです。。
覚悟は出来てました
それに最期に俺に会いにきてくれましたから」
「え!?」
「夢に出てきたんです...
それで俺は
“ああ、旅立ったんだな”って
思いました。。」
「・・・あなた登坂さんですか?
三代目の。」
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作者名:アン | 作成日時:2023年12月28日 23時