31.ØMI said ページ32
あの夢を見た日から
俺は吹っ切れたように
今まで溜まっていた仕事をこなしていった。
“いつでもあなたの側にいる”
この言葉通りAが
見守ってくれているように感じた。
「登坂さん、
今夜よかったら2人でお食事にでも
いきませんか？」
共演した女優さんやアナウンサーの子などに
誘われた日も少なくはなかったが
A以上に惹かれる女性は現れなかった。。
「俺には心から愛した人がいるので
女性と2人で食事をする事はありません」
そう言っている内に誘う女性がいなくなった
これで面倒な断りをしなくて済むし
Aをずっと愛してると言えるし
一石二鳥じゃないか！！
Aがいなくなってから
俺はたまに月見ヶ丘に行っていた。
そこにいるかもしれないと思ったから
ペンションの夫婦もすごく心配していた
そしてあの夢を見てからは
月に話しかけている、、、、
そこにAがいるかのように
「なぁお前マジでどこにいるの？
登坂の墓に入るって言ったじゃん
どこで眠ってんだよ。。。
・・・俺もそっちにいっていい？」
会いたい、Aに会いたいよ...
そう思っていたら
雨？？
まるでAが泣いているかのように
小雨が降ってきた
月は見えているのに...
「泣くなよ...
ちゃんと生きるから！
お前の分まで長生きしてやるよ！！」
その代わり俺がそっちに行った時は
おじいさんになってても見つけてくれよ！
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作者名：アン | 作成日時：2023年12月28日 23時
