under the moonlight (ページ28)

今日:53 hit、昨日:42 hit、合計:12,494 hit

27.ØMI said ページ28

『後は隆二の家を出て

　フランスでバーテンダーの腕を磨いた...

　そしたら急に倒れてしまって

　病院で検査したら・・・

　治療は日本でゆっくりしようと思って

　帰ってきたの』

「医者は何て言ってるの？」

『1年後にこの世にいるかわからない...

　覚悟を持って生きてくださいだって。。。

　臣は綺麗だよね...

　私は汚れてる。。。

　いろんな男で汚されて体の中には病魔がいる

　こんな私と一緒になることなんてないよ

　世の中にはもっと綺麗で可愛い子なんて

　たくさんいるんだから！！』

「綺麗だよ！！

　この世のものとは思えないくらい

　Aは綺麗で美しくて清らかだ」

『嘘ばっかりw

　でもそう言ってくれて嬉しい』

「Aの話を聞いても俺の気持ちは変わらない

　好きだよ、A」

『臣...

　死んじゃうかもしれないんだよ。。』

「そんな簡単には死なせないさ！！

　それに残りが短いっていうなら

　尚更その残りの時間を俺にちょうだい」

『私なんかでいいの？』

「Aがいいって言ってるの！

　A、俺と家族になろうよ」

『家族って何？

　そんなにいいものなの！？

　私にはわからない。。』

「俺が教えてやるよ！！

　家族がどんなに素晴らしいものなのかを！

　Aに本当の家族の姿を見せてやる！！」

『臣が...見せてくれるの？？？』

「ああ、誰よりもが羨むくらいの

　素敵な家族になろう。。

　A、

　俺と結婚して下さい」

『・・・はい。。。』

「泣き過ぎww

　あぁーーーーー！！

　指輪用意してないわ....」

『私、これがいい』

そう言ってAが手にしたのは

俺の左耳についてるピアスだった

『ペアリングよりも

　より深い絆があるピアスの片割れ』

「じゃあもう2度と外さないから

　Aも付けてて」

俺はピアスを外してAの耳につけた

そして抱きしめた

もう離さない。。