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それから私の生活は一変した
隆二の家に居候させてもらって
バイトも紹介してもらった。
よく笑う隆二を見ていたら
私も自然と笑みが出るようになった..
隆二は働きながらボイトレに通い
空いた時間にジョギングをし、
オーディションがあれば応募して挑むという
忙しい人だった。。
疲れて帰ってきてもジョギングは欠かさない
なぜそこまでしてって聞くと“夢”だからと
笑って答える隆二に惹かれていた
いつしか私も隆二の夢を応援したくなって
喉にいい食べ物とかを調べたりした
隆二は初めて泊まったあの日以来
私を抱かなくなった...
常に誰かと体を重ねていた私にとっては
戸惑いしかなかった。。
ある日、
隆二が珍しくお酒をたくさん飲んで帰ってきた
共に夢を追いかけて
オーディションでもたまに会っていた同士が
夢を諦めて実家の稼業を継ぐという事だった。。
諦めた仲間を見送り、
先の見えない未来に不安になりながらも
隆二は笑顔を絶やさず挑み続けた
その姿が羨ましかった
私も打ち込める何かが欲しい！
そう思い始めた
私は隆二から沢山の事を教えてもらった
笑う事、夢を追う楽しさや辛さ
生きがいがある人生
人の優しさ・温もり
私の人生は隆二に救われた
生きてるのか死んでるのか
わからないような所を彷徨っていた私に
光をくれたのだった。。
『隆二、こんな私に生きる糧をくれて
ありがとう！！』
「A好きだよ！
やっぱりAが好き！！
Aはまだ俺の事....」
『隆二、私は怖いの
自分の人生、隆二に出会って変わった
でも出会わなければ
今でもずっと彷徨っていたと思う
こんな私が誰かと一緒になんて思うと...
ごめんなさい。。恋人にはなれない』
私の中で家族とは両親と施設仲間
どちらも2度と経験したくない家族だ
だから家族というものを作るのが怖い
恋人になれば家族になるかもしれない
そうなる事が怖いのだった。。
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作者名：アン | 作成日時：2023年12月28日 23時
