under the moonlight (ページ26)

今日:46 hit、昨日:42 hit、合計:12,487 hit

25 ページ26

「君は居酒屋で働いてた子だよね？？

　接客なのにまったく笑わないから

　よく覚えてるよw

　あそこのお店が急に閉店したから

　どうしてるのかなって思ってたんだ」

隆二はそう言って缶のミルクティーを渡してきた

「もうそろそろ冷えてくるよね」

今までこんな優しい扱いを

されたことがなかった私は涙が自然と溢れていた

「わぁ！どうしたの？？

　お腹痛い？？

　ミルクティー嫌いだった？？

　温かいのを買ったけど冷めちゃったかな？？」

全くの見当違いな事ばかり言う隆二に

思わず笑いが込み上げてきた

『ふふふww違いますよwww』

「・・・笑った...///////」

『今晩泊まるところがなかったので

　このミルクティーのおかげで

　外でも凌そうです』

「え？？泊まるところないの？

　...狭いけどうち来る？？」

隆二の家は寝室とキッチンという

シンプルな所だった

隆二が作ってくれたカップ麺を食べて

たくさん話をした。。

「そろそろ寝ようか

　Aはベット使って、

　俺は床で寝るから、、

　本当は部屋が別がいいんだけど

　そんな部屋なくてごめんね...」

『一緒に寝ないの？』

「そんな事したら

　俺が手を出さないでいられる自信がないよ...」

『“女は男に奉仕するのが仕事”』

「え？？」

『隆二はご飯をくれた

　“働かざる者食うべからず”』

「A！？」

隆二は優しかった

今まで仕事としてやっていた行為が

初めて心地よい物に感じた。。。

「A、、、、

　出会ったばかりだけど

　俺、Aの事、好きになっちゃった」

『じゃあ毎日してあげるね』

「毎日////」

『私も今までの人たちは

　生きていくために仕方なくしてたけど

　隆二は全然違った』

「え？生きていくため？？」

『うん、それが女の仕事でしょ？』

「違うよ！
　
　もしかして今まで好きでもない男と

　シてたの？」

『好きって何？

　この行為に感情はないよ』

「A、よく聞いて！

　これからは好きじゃない男とは

　シたらダメだよ！」