under the moonlight (ページ16)

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15.RYUJI side ページ16

Aは恋人を作らない

それは幼い頃の記憶

家族の存在がAの中で大きく関わっている

一緒に住んでいた時も

告白したら恋人はいらないと言われた

臣は知らないんだろうな

横でスヤスヤ眠るAの頭を撫でる

『うん....』

「可愛い顔して、なんて女だ...」

『りゅうじ？

　何か言った？？』

「A、また俺と一緒に住まない？」

『うーん、別にいいけど...

　臣と話ししてからにしようかな』

「ああそうだな」

臣からしたら自分の彼女が

突然違う男と住み出すって

ありえない話だ；

『もう朝？？』

「いいや、夜はまだまだ長いよw」

『隆二も1回だけじゃ終わんないんだねw』

「“も”って...」

『“も”！だよww』

「生意気なヤツめ！」

電話が鳴ってる...

俺は半分夢の中に浸りながら電話に出た

「...もしもし」

「あれ？隆二？？？

　俺、隆二にかけた？」

電話の相手は臣だった...

手に持ってるのは

Aの携帯

やべっ！！

「おい！A起きろ！！」

小声で起こしたつもりが

臣に聞こえていたみたいで

『うーーん、隆二のせいで起きれない』

というAの声で電話は切れた。。。

あーぁ、バレたか！？

でもそれで臣がAに愛想を尽かしてくれたら

それはそれでいい

「A！

　臣と話してくるんだろ？

　俺は待ってるからね」

誰に何と言われようともAと一緒にいたい