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Prologue ページ1

「眠れませんか?」




「今日は満月ですね....」




「わぁ、、綺麗な満月ですね」




「満月を見るとあの人を思い出します」




「恋人ですか?」





「恋人なのかな...愛は誓い合いましたが


 あの人の心には
 
 ずっと忘れられない人がいました


 愛してやまない人が、、、



 今は向こうで楽しくしてるんじゃないかな」




「辛い恋をしていたんですね」




「辛い??


 いや、むしろ幸せでした


 あの人に出会えた私の人生は

 最高に幸せでした」




「素敵な方だったんですね」









「私ももうすぐ向こうにいくでしょう



 こんな老いぼれに付き合ってくれて


 ありがとう」




「そんな....」



「泣かないでください


 今はみんないなくなってしまった

 やっと私もみんなの元にいけるのです



 辛い事や悲しい事はもちろんありましたが

 私の人生に悔いはありません


 とても楽しい人生でした


 最後にあなたのような人にも出会えた」




「私でお役にたちましたか?」




「十分です


 私には勿体無いぐらいです



 向こうにいったら

 またみんなでバカみたいに出来るかな」




「きっと皆さん待ち望んでいますよ」




「あははw

 それ、看護師さんが言ったら

 ダメじゃないですか?」




「そうかもしれませんが

 天寿を全うされようとしてる方に

 まだまだ生きろって言うのも

 鬼畜じゃないですか?」




「たしかに...




 鬼畜ですねww」





「そろそろ

 お休みになられた方がいいですよ」





「そうします


 カーテンは開けておいてください



 満月を眺めていたいので」





「わかりました


 おやすみなさい」




「おやすみなさい」



今日の満月はあの時の満月とそっくりだ....

1.JSB3 side→



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作者名:アン | 作成日時:2023年12月28日 23時

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