きいろのパーカー (ページ9)

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樹「Aちゃんって意外と鈍感なんだね」

「なんのことですか」

樹「ふっいきなりの敬語、笑」

「てか離して、ください」

樹「じゃあさその敬語を今すぐやめるのと、」

「これから俺の事樹って呼んでよ」

「え？、」

無理だよ、そんなの

言えるわけない、てかなんで？

「敬語はやめる、」

樹「うん、それで？」

「ちょ、っと顔近いよ」

樹「じゃあ早く俺の事呼んでっ？」

「う、、」

「近いって、」

樹「近くて緊張する？」

「よ、よぶから！！」

「ちょっと、ほんとに近いって、」

樹「えへ～♡」

「なにしてんの」

少し怒ってるような低い声で近づいてくるのは、

今私が会いたくない人

樹「北斗、」

「樹くんはなして？」

樹「やだ、まだ呼んでもらってないもん！」

北斗「A、なにしてたの？」

「いや、その、」

もう片方の腕を北斗くんが掴んでくる

どちらも私の力だけじゃ離せなくて、、

「2人とも、、」

北斗「離さないよ、もう後悔したくないから」

樹「何やってんだよ、北斗離せよ」

北斗「お前は黙ってろ」

樹「Aちゃん嫌がってんだろ？」

2人がこの静かな空間の図書室で言い争うから

とても目立っていて思わず、

「2人とも、、いたいですっ」

少し大きな声で言ってしまい

あっごめん、と2人声を合わせて手が離される

「またあしたっ、」

自分でもなんて言ってこの場を立ち去ろうか迷ったあげく、謎の言葉を残して図書室を出る

あー、もう何言ってんだろう、、

そもそも何しに図書室行ったんだっけ？

それにまた明日ってなによ、

明日会う約束みたいに聞こえてないよね？

そんなことを考えながら廊下を少し走りながら行く

明日から私どうなっちゃうの？

もうすでに学校行きたくない泣

その日は疲れによってか

いつのまにか夢の世界にいっていた