きいろのパーカー (ページ23)

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北斗「俺、試合中もAのこと離れなくて、」

さっきから口数が減らない北斗くんの後ろでは

樹くんや翔太くんが私のことをじっと見る

北斗「だから、だからっ、」

負けたのがすごい悔しくて、、

そう言う彼

「足、大丈夫なの、？」

結構痛いかなっ、とか言いながら笑うけど

足もとを見ればすぐ分かる

かなり腫れてて、後ろの樹くんが保冷剤を

持っているのはいま冷やしてたんだろう

「悪化しちゃうからすわってよ、」

そう言っても私の手は絶対に離さない北斗くん

ひかるくんが見てるのに、、

そう思いひかるくんを見る

さっきはかっこいいなんて言っちゃうし、

今だって北斗くんと喋ってるとこも聞かれちゃうなんて

私ほんとについてないのかもしれない

ひかる「松村、はなせよ」

北斗「なんで？」

樹「お前らやめとけ、Aちゃん見てんだから」

ひかるくんが北斗くんと私を離そうと

私の腕を掴むけど、全くと言っていいほど離さない

北斗くんはそれに反応して喧嘩腰になるから

樹くんがそれを止めるけど

目つきは変わらない北斗くんに少し後悔する

また、期待させちゃったのかな、

ひかる「 A、いこ」

「うん、、」

「北斗くん、離して、？」

北斗「、、やだ、いかないで」

私がはなそうとしても

北斗くんの目からは頑固強そうな気持ちが

伝わってくる