きいろのパーカー (ページ12)

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慎太郎「A！もう掃除終わったの？」

「あ！そういばね私今日日直で、、笑」

慎太郎「そかそか！じゃあ玄関で待ってるからはやく終わらせてこいっ！」

そう言いながらたろは頭を撫でてくる

私はたろに迷惑をかけないように教室へ急ぐ

「あれ？、、」

ひかる「、、、、」

教室に戻ると、誰もいないはずの教室に黄色のパーカーさんだけが机に向かって何かを書いている

近寄ると本来は私がやるべき日直の仕事をやっていた

「え、？」

ひかる「あっ、あの違くて、、その！」

「ありがとう！！！」

ひかる「え？」

「やってくれてたんでしょ！嬉しい！ありがとう」

ひかる「おこらないの、？」

困り顔の彼を可愛いと思ってしまう私はもうこの頃から惹かれていたのかもしれない

「手伝ってくれてたのに怒る人なんていないよ！笑」

勝手にやっちゃったからと下を向きながら言う彼

そんなに落ち込むことじゃないのに、むしろ感謝しかない！

ひかる「もう帰ったと思ってた、、」

「あ、友達と少し話してて、、」

ひかる「そっか、、、えーと、」

少し空気が重くなる教室

どちらも互いを気にしながら何かを話そうとする

「あのさ！、このあとってなんか予定ある？」

あー！思わず聞いちゃった、、いきなりすぎたよね

変な女って思われてないかな、、？

ひかる「っ？、！何もないよ、」

「あのねっ今から友達とスイーツ食べに行こうって話してたんだけど、、一緒にどうかなって」

はぁ、何言ってんだ私

男の子がスイーツなんて、、だよね

それも黄色のパーカーさんいかにも肉食系だし

自分が何を言ってるのかもわからず焦っていると、、

ひかる「いいの、、？」

「え？」

予想外の返事に動揺する

ひかる「だって、友達と約束してるのに俺なんか居ていいのかなって」

「え！来てくれるの！！」

ひかる「、う、うん」

「じゃあ決まりだ！！」