少女は ページ2
虹柱の訃報からひと月。
訪ねてくるものももう居なくなった洋館で。
首だけになった少女の瞳が───ゆっくりと開いた。
「…もういいかな」
「いいんじゃないでしょうか。全く…可哀想で見てられませんよ」
するとベッドの下からズルズルと首なし死体が出てきた。
「あ、あれ?こっち?見えないからわかんなっ…あぁもう遠隔操作難しいなぁ!?」
「お姉様、騒がないでください」
そしてやっと立ち上がった身体は生首に手を伸ばし、それを抱き上げると首の上に乗せる。
少ししてくっついたのか、はぁ、とAは息を吐いた。
「…で、いかがでした?」
「……あんなに泣かれるなんて予想外…」
まさに悲しみ一色であった。自作自演してただけに申し訳なさすぎて発狂しそうな程には。
「……遥も、ごめんね。」
「喪主なんてもうごめんですよ?」
「…そっちじゃなくて」
「……あぁ、あの件でしたら今回だけです。次回からは許しません」
「あはは……」
もう次回のことを口にしている。気が早いんだかなんなんだか。
───桜之 Aは珠世の薬によって鬼となった。
ただ、元々特殊な身体だったためか太陽は克服しており、弱点は頸のみ。
見た目もほとんど変わらず、牙すら見えないし瞳も変わらない。
頸の弱点も克服しようと思えばできるのだが。
「弱点がないなんて最強設定、つまらないものね」
そう言って笑った。
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とうみん(プロフ) - バレてしまう時を楽しみに待っていた私がいた。これからの展開に胸を躍らせる私がいる。あ、この作品好き。 (2020年12月21日 16時) (レス) id: 3cb4113b8b (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2020年12月19日 19時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 好きです!もう最高!過保護な彼らが可愛くて仕方がないです!更新頑張ってください! (2020年12月13日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
実弥 - 更新ファイト! (2020年12月12日 18時) (レス) id: b8ee803632 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 一気に読みました!とても面白い内容で感動しました。次も楽しみにしてます。 (2020年12月10日 21時) (レス) id: 0492b38da7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜もっち | 作成日時:2020年11月27日 8時