検索窓
今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:129,842 hit

呼び方 ページ41

あれから夜明けまで水柱と共に見回りをし、そこそこと言えるであろう戦果を挙げた。(虹柱は基本見てるだけで戦果を挙げたのは全て水柱だが)
そして次の日、蝶屋敷に戻り炭治郎達のいる病室に行くと、炭治郎が笑顔で口を開いた

「姉さんから冨岡さんの匂いがするけれど、一緒にいたのか?」
「居たけど……匂い、する?」

というか義勇の匂いってどんな…?とちょっと気になってくんくん、と自身の羽織の匂いを確認する虹柱。
けれどあまりわからない。うーん、と首を傾げてると善逸がガシッと肩を掴んできた。
義勇といい善逸といい、私の肩に恨みでもあるのかと本気で思った。

「ままままままさか好きあっているとか…!?」
「…はい?」
「ヒギャァァァッ駄目だよぉ姉ちゃんは俺のだよォ!」
「違うぞ善逸!姉さんは俺の姉さんでもあるし、禰豆子の姉さんでもあるんだ」

とても騒がしくなってきたと思えば、二つ結びの女の子に「お静かになさってください!」と怒鳴られ「「すみません…」」と二人は静かになった。
…よく、わからないけど。

「えっと、義勇も弟として好きって思ってるけど…それだけだよ?」
「…じゃあお互い想いあっているわけじゃない…?」
「言ったじゃない。弟と結婚はできないって」
「言ってたぁ……」

なんだぁ…泣いて損したじゃんかぁぁ…とぽろぽろ涙を流す善逸を炭治郎が困ったように慰める。
可愛い弟達の絡みを見れて朝から気分がいい。
が、背後から感じる視線が痛い。振り向きたくない。
知らないふりをして炭治郎達を眺めていたら振り向かないことを察したのか、痺れを切らしたのか、とにかくよくわからないが昨夜撒いた蟲柱が笑顔で背後に立っていた。

「桜之さん」
「傷はもう治ったので」
「採血させてください」
「…はい?」
「ですから、採血させてください」
「…お姉ちゃん呼びで敬語とってお願いしてくれたらいいよ」

ピキ、としのぶの額に青筋が浮かぶ。

「………姉さんの血液、採っていい?」
「本当にしてくれた…」

結構無理難題…とまではいかずとも難題を突きつけた自覚があったので虹柱はちょっとびっくり。
けれど、まぁ採血くらいなら、と頷いた。
可愛い妹から貴重な姉さん呼びも聞けたし、と逆に得した気分であった。

暇つぶし→←誤解されがちな



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
214人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 女主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2020年11月24日 16時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜もっち | 作成日時:2020年11月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。