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お別れは突然に ページ17

結果だけ言うと、残り三体までは善逸が頸を切り落としたのだが、そこで一撃食らったらしく受け身を取れずに善逸は結構な高さから落ちてきた。
そしてそのまま気絶。

「でもまぁ…一人で六人倒しちゃうなんて、凄いなぁ善逸」

だって普通に血鬼術使ってきてたもんね?それ相手にって考えたら…うん。将来有望!

「イッヒッヒ、鬼狩りはこれでお終いだなァ。後はお前だけだ」
「髪真っ白だけど婆ァじゃないわよね?アタシ若い娘が好みなんだけど」
「食ってみりゃわかるさ。六体も殺られたのは予想外だったが…まぁ取り分が増えたと思うことにしよう」

とまぁなにやら好き勝手言われてます。…高みの見物していただけにしてはお口が達者なことで。
それを気にすることなく気絶している善逸の元へと向かう。……うん。骨にヒビは入ってるけど骨折はないかな…後は肩の裂傷か…これは止血して…

「…とその前に、」

余裕と欲が表れている笑みを二タニタ浮かべながら三体の鬼が虹柱達に近寄る。
そして息の根を止めようと飛びかかった瞬間

「……ごめんね。」

三体の頸と胴は泣き別れとなっていた。


***


「…あ、……」
「…おはよ、善逸。怪我してるから無理に動かないでね」

なんだろうこの既視感。
頭の下に柔らかい感触があり目の前には天使の笑顔。……あっ、膝枕再来。……エッ

「ヒギャーーッテェ!!痛い痛い!!えっ、待って痛いよ顔と頭と肩と体が痛いよーー!!」
「つまり全身痛いってことでしょ。ほら、動かなーい騒がなーい」

天使…じゃなかった、姉ちゃんがぽんぽんと優しく頭を撫でてくれた。…俺、なんでこんな怪我してんのぉ…よくよく見たら俺の肩に巻き付けてあるの姉ちゃんの羽織の裾だよぉ…あんな綺麗な羽織破かせちゃったよぉ……

オロローンオロローンと泣き出した善逸を見て、虹柱は困った弟だなぁと思う。この様子じゃ自分が六人もの鬼を倒したこと覚えてないんだろうなぁ、とも。

ピク、と虹柱が反応する。あ、この気配は……
そっと善逸の頭を持ち上げて自分の羽織を頭の下に敷くともう一度善逸の頭を撫でた虹柱。

「ほら、もうお迎えが来るから大人しく待ってるんだよ」

そう言うと善逸の有無を聞かず森の中に消えていった。
置いていかれた善逸が喚き立てているとそこに隠の部隊が現れ、善逸は藤の家紋の家へと運ばれたのだった。

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三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2020年11月24日 16時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜もっち | 作成日時:2020年11月18日 20時

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