恋愛模様 (ページ14)

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小島健【最終話】ページ14

手紙

健先輩へ
卒業おめでとうございます。健先輩が卒業してしまうのはすごく寂しいです。いつも一緒にいてくれてくだらないことで笑わせてくれたり励ましてくれたり、元気づけてくれる健先輩にたくさん救われてました。ありがとうございます。「明日学校行きたくないな」とか言うと「明日俺に会えるやん！」とか「帰りにどこ寄ろうや」とか「明日の購買で新商品手に入るらしいで」とか、1日の中のほんの小さな楽しみや幸せを見つけて共有してくれて、私を楽しみだな、幸せだなって気持ちにしてくれてたくさん笑わせてくれて、健先輩のそんなところがずっと大好きです。一方的に私の気持ちを押し付けてしまってごめんなさい。健先輩はすごく親切で優しいので考えてくれそうだけど返事はいらないです。ただ私が伝えたかっただけなので気にしないでください。やさしく微笑んで「気にすんな」っていってくれたり、あんまん奢ってくれて「寒い日に食うのうまいやろ？」って笑ってくれて、私の一年は健先輩との思い出だらけです。ほんとに大好きです。たくさんありがとうございました。大学生頑張ってください！
Aより

小島「なに、これ」

小島「斗亜」

斗亜「卒業おめでとう」

小島「ありがとう、」

斗亜「なあ、卒業後のお祝いA行かへんって」

小島「、、そうなん」

斗亜「そのお手紙、Aからやないの？」

小島「ん」

斗亜「なんて書いてあったん？」

小島「、、なんもおめでとうってそれだけや」

斗亜「そんな顔して笑わんといてよ」

小島「え、」

斗亜「小島くん、とあがAのこと好きやって気づいてたからAに遠慮してたんやろ？」

小島「なんのことや」

斗亜「ほんまはAのこと好きやのに、とあのこと気にして遠慮したんやろ？何年一緒にいたと思ってんねん。それぐらいわかるわ」

小島「斗亜、」

斗亜「とあAが小島くんのこと好きなん知っててん」

小島「え、、そうなん」

斗亜「好きになっちゃったって話してて、後から違う違う！って焦ってたけど実際そうやって」

小島「そうやったん、」

斗亜「やから小島くんはええんやで我慢なんかしてへんで、早く教室行ったって」

小島「俺行ってもええんか」

斗亜「とあが諦めるって言ってんねん、はよ行かんとあかん！」

小島「ありがとうな！」
走り出した彼は1年教室へ向かった

小島「Aちゃん！！！」

『え、健先輩』

小島「俺もAちゃんが好き！」

『えちょっ』

小島「絶対、絶対離さへん」

抱きついて離れない健先輩と付き合えた

斗亜、本当にありがとう。そしてごめんなさい。

私のせいで