私の存在価値

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･


(翔吾)side






そう言い残してあっという間に向こうに行ってしまった新田さんとA。







別れたって………




壱馬とAが？





翔吾「っそんなん、有り得んやろ、っ」




急いでスマホを取り出して、事務所に居るであろう壱馬に電話をかける
















壱馬「＿＿＿＿＿＿＿ もしもし」


翔吾「壱馬！！！お前、っ別れたん、？！」


壱馬「……なんで？」


翔吾「今日、an・anのピン撮影あったから撮影事務所行ったら丁度Aに会うて…」


壱馬「…別れたって、言ったん？」


翔吾「うん。あと…」


壱馬「…？」


翔吾「新田真剣佑さんもおって、

それで、その……あの二人、付き合ってるって、ｯ」


壱馬「……………………そっ、か。

…本気やったんやな、」










電話越しに聞こえた壱馬の反応は、想像以上に呆気なかった。











翔吾「え、なんでそんな平気そうなん、？」


壱馬「…向こうが別れたって言うなら、もう俺とあいつは終わった事やし、自由にさせてやるのが1番やし」


翔吾「だからって、そんな軽く流せんのかよ、！！」


壱馬「今の俺じゃ、無理やから」


翔吾「…は？」


壱馬「俺の前だと、Aは溜め込んだもの全部吐き出せんし、俺じゃ無理やねん。


"同じ夢を持ってる人に、支えられたくない"って言われたからな、笑」


翔吾「っ……もっと、話聞くから。

壱馬もなんとなく元気無さそうだし、」


壱馬「…ありがと」


翔吾「でも、」


壱馬「ん、？」


翔吾「俺は、壱馬とAの2人が、良い。」


壱馬「………ふはっ、何言うてんねん。笑


もう、遅いわ……」

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